せっかく日本株に投資するなら、効率よくガッツリ稼いでいる会社を選びたいですよね。でも、膨大な銘柄の中から「本当に強い企業」を自力で見つけ出すのは意外と大変です。そこで注目したいのが営業利益率。売上のうちどれだけが手元に利益として残るかを示すこの数字が20%を超えている企業は、日本にはわずかしか存在しません。
この記事では、本業で稼ぐ力がズバ抜けて高い企業の見つけ方や、具体的な優良銘柄のリストを紹介します。これを読めば、数字の裏側にある「儲かる仕組み」まで理解できるようになり、自信を持って投資先を選べるようになります。
営業利益率20%超えの優良株リストと選ばれる基準
投資の世界で「優良株」と呼ばれる銘柄には共通点があります。それは、売上の20%以上を営業利益として残せていることです。東証プライムに上場している企業の平均的な利益率は7%から8%程度。その2倍以上の数字を出す企業は、他には真似できない独自の強みを持っています。
効率よく稼ぐ企業は、不況になっても赤字になりにくく、蓄えた資金でさらに成長するための投資ができます。株主にとっても、配当金や株価の値上がりを期待しやすい、非常に魅力的な投資対象といえます。
圧倒的な利益を叩き出すキーエンスやオービックの実績
営業利益率が驚異の50%を超える「キーエンス」や60%に迫る「オービック」は、日本の投資家なら誰もが知る収益の怪物です。キーエンスは自社工場を持たない「ファブレス経営」を徹底しており、高付加価値なセンサーを直接顧客に提案するスタイルで、凄まじい利益率を維持しています。
オービックも同様に、自社の会計ソフトを直接販売・サポートすることで中間コストを削り、顧客をがっちり囲い込んでいます。どちらも一度導入すると他社に乗り換えにくい仕組みを作っており、これが高い利益の源泉となっています。
| 企業名 | 営業利益率(2024年3月期など) | 主な強み | 他社との違い |
| キーエンス(6861) | 約54.1% | センサーなどの開発・直販 | 自社工場を持たず開発に特化 |
| オービック(4684) | 約62.5% | 統合業務ソフトウェア | 代理店を使わない直販体制 |
製造業で世界と戦う信越化学工業やSMCの数字
「信越化学工業」や「SMC」のような製造業でありながら利益率20%を軽く超える企業は、世界中で圧倒的なシェアを握っています。信越化学は半導体回路の基板になるシリコンウエハで世界トップを走っており、2024年3月期も約34.5%という高い利益率を叩き出しました。
SMCは工場の自動化に欠かせない「空気圧機器」の世界トップメーカーです。利益率は約26.3%と高く、世界中に張り巡らされた販売網と、顧客の細かい要望に応える開発力が、安売り競争に巻き込まれない秘訣となっています。
| 企業名 | 営業利益率(2024年3月期) | 主な強み | 他社との違い |
| 信越化学工業(4063) | 約34.5% | シリコンウエハ、塩化ビニル | 世界シェア1位の独占力 |
| SMC(6273) | 約26.3% | 空圧制御機器 | 圧倒的な製品ラインナップ数 |
高い収益性を支える任天堂や中外製薬のビジネスモデル
娯楽の王様である「任天堂」や、製薬大手の「中外製薬」も、日本を代表する高収益企業として有名です。任天堂は自社でゲーム機(ハード)を作り、その上で動くマリオなどのソフトを売る仕組みにより、2024年3月期は約31.6%の利益率を記録しました。ソフトの売上が伸びるほど、利益が積み上がる構造です。
中外製薬は、特定の病気にピンポイントで効く「抗体医薬品」に強みを持ち、利益率は約38.5%(2023年12月期)に達します。独自の研究開発で生まれた薬は、特許によって長期間守られるため、他社が参入できず高い価格設定を維持できます。
| 企業名 | 営業利益率 | 主な強み | 他社との違い |
| 任天堂(7974) | 約31.6% | 自社IP(マリオ、ポケモン) | ハードとソフトの相乗効果 |
| 中外製薬(4519) | 約38.5% | 独自の創薬技術 | 高い参入障壁を持つ特許薬 |
稼ぐ力が強い日本企業をスクリーニングする具体的な手順
利益率の高い企業を自分で見つけるには、専用の検索ツールを使って数字で絞り込むのが一番の近道です。今の時代、スマホアプリや証券会社のサイトを使えば、誰でも簡単に条件に合う銘柄をリストアップできます。大切なのは、どの数字を優先して見るかという判断基準を持つことです。
まずは「営業利益率20%以上」という条件で検索をかけ、そこからさらに企業の健康状態をチェックしていきます。ただ数字が高い企業を選ぶだけでなく、その利益がずっと続きそうかを見分けるポイントを押さえておきましょう。
無料の銘柄検索ツールを活用した数値設定のやり方
多くの証券会社が提供しているスクリーニングツールで、「営業利益率」の項目を「20%以上」に設定してみましょう。楽天証券の「スーパースクリーナー」やSBI証券の検索機能を使えば、数秒で条件に合う企業が一覧で表示されます。まずは上場企業約3,800社の中から、このフィルターで候補を絞ります。
もし候補が多すぎる場合は、市場を「プライム」に限定したり、時価総額が一定以上の企業に絞るのがコツです。こうすることで、経営が安定していて流動性の高い、投資しやすい銘柄にターゲットを絞り込めます。
営業利益率だけでなく売上高成長率も並行して見る理由
利益率がいくら高くても、売上自体が毎年減っているような企業には注意が必要です。利益率は高いけれど会社が縮小している場合、それは単なる「コストカット」の結果かもしれません。理想的なのは、売上も利益もセットで右肩上がりに伸びている企業です。
売上高成長率がプラスで、なおかつ高い利益率を維持しているなら、その企業は市場から強く求められている証拠です。新しい顧客が増えていて、かつ高い利益を確保できている状態こそ、投資家が最も歓迎すべき成長の形といえます。
過去3〜5年の平均利益率が安定しているか確認する方法
たまたま1年だけ利益率が跳ね上がった企業を「優良」と判断するのは危険です。一時的な特需や、持っている土地を売った利益などが影響している可能性があるからです。本物の稼ぐ力を見るなら、過去3年から5年の推移をチェックしましょう。
毎年安定して20%を超えている、あるいは少しずつ利益率が改善している企業は、ビジネスモデルそのものが優秀です。逆に、年によって利益率が激しく上下する企業は、外部環境の影響を受けやすいため、長期投資には少しリスクがあると考えられます。
営業利益率20%超えの企業が圧倒的に稼ぐ仕組み
なぜ、ある会社は20%もの利益を残せるのに、別の会社は数%で苦労するのでしょうか。その答えは、企業が持っている「見えない壁」にあります。高い利益を出し続ける企業は、必ずといっていいほど、他社が簡単に真似できない独自の仕組みを築いています。
安売り合戦に参加せず、自分たちの言い値で商品を買ってもらえる。そんな魔法のような状態を作ることが、高収益の正体です。具体的にどのような仕組みがあるのか、その代表的なパターンを3つ見ていきましょう。
他社には真似できない独自技術や高い特許の壁
高い利益の源泉として最も分かりやすいのが、その会社にしか作れない「特別な技術」です。中外製薬のような製薬会社や、信越化学工業のような化学メーカーがこれに当たります。特許に守られた製品は、他社が同じものを作ることが法律で禁じられているため、独占的に販売できます。
競合がいない市場では、価格を無理に下げる必要がありません。むしろ、研究開発にかけた莫大な費用を回収しつつ、次の新製品を作るための利益をしっかり乗せることができます。このサイクルが回っている限り、高い利益率は揺らぎません。
自社工場を持たないファブレス経営による固定費の削減
工場を自分で持たない「ファブレス経営」も、高い利益率を生み出す強力な武器です。キーエンスなどがこの代表例で、製品の企画と設計に全力を注ぎ、実際の製造は外部の工場に任せています。これにより、工場の維持費や人件費といった莫大な固定費を抱えずに済みます。
景気が悪くなって売上が落ちたときでも、固定費が少なければ赤字になりにくく、身軽に動けます。浮いた資金をさらに付加価値の高い開発や優秀な人材の採用に回せるため、どんどん収益性が高まっていく仕組みです。
顧客が離れにくいストック型の収益構造や独占的なシェア
一度契約するとずっと使い続けてもらえる「ストック型」のビジネスも、利益を積み上げやすいモデルです。オービックの会計ソフトや、日本オラクルのデータベースなどがその典型。一度社内のシステムに組み込んでしまうと、別のソフトに変えるには膨大な手間とコストがかかるため、顧客は簡単には離れません。
このように、顧客を「ロックイン(囲い込み)」できれば、毎年安定した保守料や利用料が入ってきます。新規顧客を獲得するための広告費を抑えられるため、売上の多くがそのまま営業利益として残るようになります。
優良株探しで重要なスクリーニングの指標
営業利益率をチェックしたら、次に見ておきたいのが「資本の効率」や「財務の健全性」です。どれだけ本業で稼いでいても、借金が多すぎたり、株主から預かったお金を上手に使えていなかったりしては、投資先として100点とは言えません。
利益率に加えて、他の重要な指標を組み合わせることで、企業の「真の実力」がより鮮明に見えてきます。ここでは、営業利益率とセットで確認すべき、プロの投資家も重視する3つのポイントを解説します。
自己資本利益率(ROE)が10%を超えているかチェック
ROEは、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出したかを示す指標です。一般的に10%を超えると「効率の良い経営ができている」と評価されます。営業利益率が高い企業は、自然とこのROEも高くなる傾向があります。
逆に、利益率は高いのにROEが低い場合は、会社が余分な現金を溜め込みすぎている可能性があります。お金を有効活用してさらに利益を増やす姿勢があるかどうかを判断するために、ROEの数字も必ずセットで見ておきましょう。
本業でしっかり現金を稼ぐ営業キャッシュフローの推移
帳簿上の「利益」は会計上の操作で多少調整できますが、実際に会社に入ってきた「現金(キャッシュ)」は嘘をつきません。営業キャッシュフローが毎年プラスで、営業利益と大きくかけ離れていないかを確認することが、騙されない投資のコツです。
もし、利益は出ているのに営業キャッシュフローがマイナスなら、売った代金が回収できていなかったり、在庫が積み上がっていたりする恐れがあります。本当に「稼ぐ力」がある企業は、利益と連動して現金もしっかり増えているものです。
企業の財務的な安定性を示す自己資本比率の高さ
いくら稼ぐ力が強くても、土台となる財務がグラグラでは安心して投資できません。そこで見るのが自己資本比率です。これは、会社が持っている資産のうち、返さなくてもいい自分のお金がどれくらいあるかを示します。
高収益企業の多くは、過去の利益を蓄積しているため、自己資本比率が50%や70%といった高い水準にあることが多いです。財務が安定していれば、突然の不況でも倒産するリスクが低く、株価が暴落したときにも落ち着いて持っていられます。
日本企業の中で稼ぐ力が強い銘柄の共通点
これまで紹介した高収益企業を観察していると、ある共通の「勝ちパターン」が見えてきます。それは、単に製品を売るだけでなく、顧客にとって「なくてはならない存在」になっていることです。彼らは、価格で選ばれるのではなく、価値で選ばれています。
日本企業は「安くて良いもの」を作るのが得意だと言われますが、利益率20%を超える企業は「高くても欲しいと言わせるもの」を作っています。その具体的な中身を紐解いていくと、投資先選びのヒントが見つかります。
競合他社との価格競争に巻き込まれない付加価値の高さ
高収益企業の共通点は、他社と比較して「1円でも安くする」という不毛な競争を避けている点です。例えば東京エレクトロンの半導体製造装置は、非常に高度な技術が必要で、顧客である半導体メーカーにとって代わりのきかない製品です。
このように「これがないと仕事が止まってしまう」という製品を持っていれば、強気の価格設定ができます。付加価値が高いからこそ、しっかりとした利益を乗せることができ、その利益がさらなる技術革新を生むという好循環が出来上がっています。
優秀な人材を惹きつける給与水準と研究開発への投資額
稼げる企業は、そこで働く人への投資も惜しみません。キーエンスの平均年収が非常に高いことは有名ですが、これは優秀な人材を集め、高いモチベーションで働いてもらうためです。結果として、さらに画期的な製品が生まれ、利益が上がる仕組みです。
また、利益の多くを研究開発(R&D)に再投資しているのも特徴です。中外製薬などの製薬会社は、売上のかなりの割合を新しい薬の開発に注ぎ込みます。今の利益に安住せず、次の稼ぎ頭を常に育てているからこそ、高い利益率を長く維持できるのです。
景気変動に左右されにくい強固な顧客基盤とブランド力
世界的なブランド力や、深い信頼関係に基づく顧客基盤も、利益を支える大きな要因です。任天堂のキャラクターやゲームの世界観は、唯一無二のブランドであり、他社が真似することは不可能です。ファンは「任天堂のゲームだから」という理由でお金を払います。
製造業でも、長年培った信頼関係により、設計の段階から顧客と一緒に製品を作り込む「デザインイン」という手法をとる企業が多いです。一度深く入り込んでしまえば、景気が少し悪くなった程度で取引を切られることはなく、安定した収益が期待できます。
営業利益率20%超えの銘柄を正しく比較するコツ
スクリーニングで見つけた企業が複数ある場合、どれが一番「買い」なのか迷いますよね。単に利益率の数字だけを並べて比べるのは、少し危険です。業界によって平均的な利益率の基準が全く異なるからです。
正しい比較をするためには、同じ土俵で戦っているライバル企業と見比べたり、数字の変化の裏にある理由を探ったりする必要があります。より賢い銘柄選びのために、押さえておくべき比較のテクニックを紹介します。
同業他社と比べて利益率が突出している理由を掘り下げる
例えば、あるIT企業の利益率が30%で、ライバル企業が10%だったとします。このとき「なぜ3倍も差があるのか」を考えるのが投資の醍醐味です。独自の特許があるのか、それとも販売網が優れているのか、その理由がハッキリしている企業は買いです。
もし、突出している理由が「たまたま大口の注文が入っただけ」だったり、必要な経費を極端に削っているだけだったりする場合は注意が必要です。他社に勝っている「本質的な強み」が何であるかを、決算説明資料などで確認してみましょう。
資産売却などの一時的な利益で数値が膨らんでいないか見分ける
営業利益は本業の儲けを示すものですが、まれに特殊な要因で数字が膨らむことがあります。例えば、長年持っていた有価証券の売却益や、補助金の受け取りなどが営業利益に含まれるケース(会計基準によります)はゼロではありません。
「営業利益率が急に上がった」と感じたら、その内訳を確認する癖をつけましょう。一時的な要因で上がっただけなら、翌年には元の低い水準に戻ってしまいます。毎年着実に、本業の製品やサービスで稼いでいる企業こそが、真の優良株です。
企業の成長段階に合わせて期待すべき利益率の基準を変える
スタートアップに近い成長企業と、すでに市場を独占している大企業では、見るべきポイントが異なります。成長中の企業は、売上を増やすために広告費や人件費を先行して投じるため、一時的に利益率が低くなることがあります。
逆に、成熟した大企業で利益率が下がってきている場合は、競争力の低下や市場の飽和を疑わなければなりません。今の数字だけでなく、その企業が今どのステージにいて、これから利益率がどう変化しそうかを想像することが大切です。
稼ぐ力が強い優良株でも注意したいリスク
どんなに稼ぐ力が強い「完璧に見える企業」にも、必ずリスクは潜んでいます。むしろ、利益率が高いということは、それを狙って強力なライバルが参入してきたり、規制の対象になったりする可能性も秘めているのです。
投資に「絶対」はありません。高い収益性に惚れ込んで集中投資する前に、その利益を脅かすような要因がないかを冷静にチェックしておきましょう。ここでは、高収益企業が直面しやすい3つの代表的なリスクを整理します。
特定の取引先や市場に依存しすぎている場合の危険性
利益率が高い理由が「ある特定の巨大企業との取引」にある場合、その関係が変わったときのリスクは絶大です。もしその顧客から値下げを要求されたり、契約を切られたりすれば、一気に利益率は急降下してしまいます。
また、売上の大半を一つの国や特定の市場に頼っている場合も注意が必要です。例えば中国市場での売上が大きい企業は、現地の景気や政治的なリスクに左右されやすくなります。顧客や市場が適度に分散されているかどうかは、安定性の重要なチェックポイントです。
利益率は高くても市場全体のシェアが落ちていないか
たとえ利益率を20%以上に保っていても、売上高がどんどん減り、市場シェアをライバルに奪われている状態は末期的です。これは「高値を維持しすぎて顧客が逃げている」ことを意味するからです。利益率の高さが、単なる「縮小均衡」の結果ではないかを見極めましょう。
シェアが落ち始めると、いずれは規模のメリットが薄れ、コスト競争力も失われていきます。利益率という「効率」だけでなく、シェアという「勢い」もしっかり持っている企業を選ぶのが、将来の失敗を防ぐ秘訣です。
技術革新や法規制の変化によって収益モデルが崩れる可能性
今の高収益を支えている技術が、新しいテクノロジーによって一瞬で過去のものになるリスクもあります。例えば、ガソリン車向けの部品で高い利益を出していた企業が、電気自動車(EV)へのシフトに対応できなければ、その収益源は消えてしまいます。
また、製薬業界のように法規制や薬価改定の影響を強く受ける業界も、ルールの変更一つで利益率が大きく変わることがあります。その企業が稼いでいる「場所」のルールが、今後どう変わっていきそうか、ニュースなどでアンテナを張っておくことが重要です。
日本企業のスクリーニングで将来の有望株を見抜く
ここまで過去と現在の数字の話をしてきましたが、投資で一番大切なのは「これから」の話です。今の時点で利益率が20%を超えている企業だけでなく、これからその水準に到達しそうな「未来の優良株」を見つけることができれば、大きな利益を狙えます。
世の中の変化を読み解き、どの分野で新しい高収益ビジネスが生まれるかを考えるのは、投資の最もエキサイティングな部分です。次の優良株を探すための視点をいくつか紹介します。
半導体やDXなど世界的に需要が拡大するセクターの探し方
今後も高い利益率が期待できる分野の筆頭は、やはりテクノロジー関連です。あらゆる製品に半導体が搭載され、企業のデジタル化(DX)が止まらない中、東京エレクトロンや日本オラクルのような企業には追い風が吹き続けています。
また、人手不足を解決するためのロボットや自動化技術も有望です。こうした「社会が困っていること」を解決する製品を持っている企業は、価格の主導権を握りやすく、高い利益率を実現できる可能性が極めて高いといえます。
1株からでも買える証券会社を利用した少額からの分散投資
高収益な優良株は、株価も高くなりがちで、100株単位だと100万円以上の資金が必要なことも珍しくありません。「興味はあるけど手が出せない」という方は、1株から買える「単元未満株」のサービスを活用しましょう。
SBI証券や楽天証券などの大手証券会社では、数百円や数千円から優良株を少しずつ買うことができます。まずは少額で、キーエンスや任天堂などの高収益企業をいくつか持ってみることで、値動きや決算の内容をより身近に感じられるようになります。
決算資料から読み解く経営陣の将来展望と実行力
数字の裏にある「経営者の考え」を知るには、年に数回発表される決算説明資料を読むのが一番です。そこには、今後どのような分野に投資し、どのように利益を伸ばしていくかの計画(中期経営計画)が記されています。
過去に掲げた目標をしっかり達成している経営陣なら、信頼感が増します。単に「頑張ります」という精神論ではなく、具体的な数値目標とそれを実現するための戦略が論理的に語られているかどうか。これを確認することが、将来の有望株を見極める最後の一手になります。
営業利益率20%超えを狙って資産運用を安定させる
資産運用で大切なのは、大きな損失を避けながら着実に増やしていくことです。その点、営業利益率が20%を超える企業への投資は、非常に理にかなった戦略です。稼ぐ力が強い企業は、不況という嵐が来ても、自前の資金という「盾」で身を守ることができるからです。
利益率の高い企業をポートフォリオに組み入れることは、投資の安定感を高めることにつながります。最後になぜ高収益企業への投資が、あなたの資産を守り、育てることにつながるのかを整理しましょう。
高い利益率が株価の下支えになるディフェンシブな側面
利益率が高い企業は、株価が下がったときにも「買いたい」と思う投資家が多く現れます。なぜなら、企業の解散価値や利益創出能力に対して株価が割安になれば、それだけ投資の妙味が増すからです。
また、しっかり利益が出ている企業は、自社株買いなどの株価対策を行う余裕もあります。このように、本業の稼ぐ力が強力な防波堤となってくれるため、暴落局面でも他の銘柄に比べて株価が底堅く推移しやすいというメリットがあります。
稼いだ利益が配当や自社株買いとして還元される流れ
企業が稼いだ利益の使い道は、主に「再投資」か「株主還元」の2つです。利益率20%超えの企業は、その両方を行う十分な資金を持っています。中外製薬や信越化学工業などは、配当金もしっかり出しており、投資家にとって嬉しい収入源となります。
稼いだお金を無駄遣いせず、配当を増やしたり自社株買いをして株主価値を高めたりする姿勢がある企業を選べば、長期で持っているだけで資産が雪だるま式に増えていく恩恵を受けられます。
長期保有で資産を増やすための銘柄の入れ替え判断
どんな優良株も、永久に持ち続けるのが正解とは限りません。もし、これまで20%を超えていた営業利益率が、数年かけて15%、10%と下がってきたら、それは「稼ぐ仕組み」が壊れ始めている合図かもしれません。
数字の変化は、企業の衰退をいち早く教えてくれるアラームです。定期的にスクリーニングをやり直し、常に「今、最も稼ぐ力が強い企業」に資金を置いておく。このシンプルなルールを守るだけで、あなたの資産運用の質は劇的に向上するはずです。
まとめ:稼ぐ力が強い優良株で賢く資産を増やす
営業利益率20%超えの企業は、日本株の中でも一握りのエリートたちです。彼らは独自の技術やビジネスモデルを武器に、他社には真似できない効率で利益を生み出し続けています。こうした「稼ぐ力」に注目して銘柄を選ぶことは、ギャンブルではない、地に足のついた投資の第一歩となります。
- 営業利益率20%以上は、東証プライム平均の約2.5倍に相当する超優良の証。
- キーエンスや信越化学のように、世界シェアや独自技術を持つ企業を狙う。
- 利益率だけでなく、売上の伸びやROE、現金(キャッシュ)の動きもセットで見る。
- 高収益の理由は「特許」「仕組み化」「ブランド」のどれにあるかを確認する。
- 1株投資を活用して、複数の高収益企業に分散投資するのが初心者にもおすすめ。
- 利益率の低下は「危険信号」として捉え、定期的に銘柄の健康診断を行う。
数字は嘘をつきません。派手なニュースや根拠のない噂に惑わされるのではなく、営業利益率という「本業の実力」を信じて、あなたの資産を託せる最高のパートナー企業を見つけ出してください。
