QQQとQQQMはどっちが安い?長期保有で差が出るコストを比較

アップルやマイクロソフトといった、世界を変えるような会社にお金を預けたい。そんなとき、真っ先に候補に上がるのが「ナスダック100」という指数に連動するETFです。

でも、証券会社で調べると「QQQ」と「QQQM」という似たような名前の銘柄が出てきて迷ってしまいますよね。実はこの2つ、中身はほぼ同じですが、持っている間にかかるコストに違いがあります。

この記事では、どちらを選べばあなたのお金がより効率よく増えるのか、具体的な数字を使ってお話しします。最後まで読めば、あなたの投資スタイルにぴったりの1枚がどちらか、自信を持って選べるようになりますよ。

目次

QQQとQQQMはどっちが安いか?維持費の安さならQQQMの勝ち

NASDAQ100にお金を預けたいけれど、少しでも手数料を安く済ませたい。そんなふうに考えるのは、投資家としてとても賢い選択です。結論からお伝えすると、これから新しく長期で積み立てを始めるなら、維持費が安いQQQMを選んでおけば間違いありません。

年率0.15%という業界最低水準の管理費用

QQQMの一番の魅力は、なんといってもその管理費用の安さです。専門用語で「経費率」と呼びますが、これが年率0.15%に設定されています。

ライバルであるQQQは0.20%なので、わずか0.05%の差ではあります。しかし、このわずかな差が、投資の世界では将来の利益を左右する大きな分かれ道になります。

  • QQQMの管理費用:年0.15%
  • QQQの管理費用:年0.20%
  • その差:年0.05%

100万円預けたときに毎年かかるコストの差

具体的な金額で考えると、コストの差がもっとはっきり見えてきます。例えば100万円分を買って1年間持っていた場合、QQQMなら手数料は1,500円で済みます。

一方でQQQだと2,000円かかる計算になります。たった500円の差だと思うかもしれませんが、これが10年、20年と積み重なると、無視できない金額の差になってあなたの手元に残ります。

10年20年と持ち続けるほど大きくなる利益の差

投資には「複利」という魔法のような仕組みがあります。手数料として引かれなかったお金が、さらに次の利益を生み出してくれるという仕組みです。

0.05%の差であっても、20年という長い時間で見れば、数十万円単位で資産の増え方が変わることも珍しくありません。長期保有を前提にするなら、1円でも手数料が安いQQQMを選ぶのが、最も効率よく資産を作るための鉄則です。

長期保有でコストに差が出る具体的な数字をチェック

「安い方がいいのはわかったけど、どうしてこんなに安いの?」と不思議に思うかもしれません。どちらもインベスコというアメリカの大きな運用会社が作っている銘柄ですが、実はそれぞれ狙っている役割が少し違います。ここでは、数字の裏側にある仕組みを噛み砕いてお話しします。

運用会社インベスコ社へ支払う信託報酬の仕組み

インベスコ社は、もともとあったQQQの大ヒットを受けて、より個人投資家が使いやすいようにQQQMを後から作りました。QQQMは最新の設計で作られているため、運用コストを極限まで削ることができています。

私たちは、この「信託報酬」という名の手数料を運用会社に払って、代わりに株の管理をしてもらっています。QQQMは「長期でじっくり持ちたい人」向けに無駄を省いた設計になっているため、格安の料金設定が実現しているのです。

配当金を再投資するときの手数料を抑える工夫

投資信託やETFを持っていると、定期的にお小遣いのような「分配金」がもらえます。このお金をそのまま使わずに、再び同じ銘柄を買うのが資産を増やすコツです。

QQQMは1株あたりの価格がQQQよりも安く設定されています。配当金などの少額のお金でも買い増しがしやすいため、お財布の中身を余らせることなく効率よく再投資に回せます。

目に見えないコストと言われる売買スプレッドの秘密

手数料以外にも「スプレッド」という、売り値と買い値の小さな差がコストとして隠れています。取引が活発な銘柄ほど、この差は狭くなり、損をせずに売買できます。

QQQはこの取引量が世界トップクラスなので、スプレッドの狭さでは最強です。ただし、一度買ったら何年も売らない人にとっては、日々のスプレッドよりも毎年の管理費用の安さの方がずっと大きなメリットになります。

QQQとQQQMの主な違いと使い分ける基準

どちらもナスダック100指数という、同じ指標を目指して動いています。つまり、中身に入っているアップルやエヌビディアといった株の顔ぶれは全く同じです。それなのに、どうして2つの名前があるのか。その違いを、あなたに馴染みのある言葉で整理してみましょう。

QQQM:長期保有に特化した低コストETF

QQQMは、2020年に登場した比較的新しい銘柄です。「もっと安く、もっと手軽にナスダック100を持ちたい」という個人投資家の声に応えて誕生しました。

QQQよりも後発な分、管理費用が安く設定されているのが最大の特徴です。1株の価格もQQQの半分以下と手頃なので、毎月の給料から数万円ずつ積み立てるようなスタイルにぴったりとはまります。

くわしい情報テーブル

項目内容他との違い
管理費用年0.15%QQQより0.05%安い
1株の価格QQQの約4割少ない予算でも買いやすい
設定された年2020年新しい設計でコストが低い
向き不向き長期積み立て向きじっくり持ちたい個人向け

一度買ったら10年以上は売らないという方や、新NISAでコツコツ資産を作りたい方には、こちらのQQQMが一番のおすすめです。

QQQ:圧倒的な歴史と信頼を持つ元祖ETF

QQQは1999年から続いている、世界で最も有名なETFの一つです。運用されている資産の額も、取引されている量も、QQQMとは比べものにならないほど巨大です。

大きな金額を瞬時に売り買いしたいプロの投資家や、短期的な値動きで利益を狙うトレーダーに愛されています。「いつでも好きな時に、大きな金額を損なく売り抜ける」という安心感においては、QQQの右に出るものはありません。

くわしい情報テーブル

項目内容他との違い
管理費用年0.20%QQQMよりわずかに高い
1株の価格1株約7〜8万円まとまった資金が必要
設定された年1999年25年以上の運用実績がある
向き不向き短期〜中期売買向きプロや大口の投資家が好む

すでにQQQをたくさん持っている人や、数千万円単位の資金を頻繁に動かしたい人なら、歴史あるQQQを使い続ける価値があります。

そもそも中身の銘柄は全く同じナスダック100

ここまで違いをお話ししてきましたが、実は「中身の株」についてはどちらも瓜二つです。どちらを買っても、アメリカのハイテク企業を中心とした100社にお金を預けることになります。

たとえQQQが上がればQQQMも上がりますし、その逆も同じです。性能が全く同じで、ブランド名と維持費だけが違う2つの商品があるとイメージしてください。 長く使うなら、維持費が安い方を選ぶのが賢いお買い物の基本ですよね。

投資スタイルに合わせてどっちを選ぶべき?

どちらが良いかは、あなたがどんなふうにお金を増やしていきたいかによって決まります。ここでは、よくある3つの投資スタイルに合わせて、どちらを選ぶべきか親身になってアドバイスします。

毎月の給料からコツコツ積み立てたい人

毎月3万円や5万円といった決まった金額を積み立てていくなら、迷わずQQQMを選んでください。1株の価格が安いため、予算に合わせて無駄なく買い付けることができます。

例えば1株が8万円もするQQQだと、5万円の予算では1株も買えません。自分のペースで、毎月着実にお金を積み上げていきたいなら、小回りのきくQQQMがあなたの強力な味方になります。

数千万単位の大きな資金を一度に動かしたい人

もしあなたがすでに十分な資産を持っていて、数千万円という大きなお金を一気に動かしたいなら、QQQの方が安心です。市場で取引されている量が膨大なので、大きな注文を出しても価格が乱れません。

買いたい時にすぐ買えて、売りたい時に一瞬で現金に戻せる「流動性」は、大きな資金を扱う人にとって命の次に大事なものです。プロと同じようなダイナミックな取引をしたいなら、歴史と実績のQQQに勝るものはありません。

数年単位で一切売らずに寝かせておきたい人

「一度買ったら、あとは忘れて寝かせておく」という放置スタイルの投資なら、コストの安さが全てです。この場合は、たとえ大きな資金を持っていてもQQQMの方がお得になります。

取引のしやすさよりも、毎日の管理費用が引かれないことの方が、長い年月で見れば大きな利益を生むからです。「売らないこと」が最大の武器になる投資手法において、年0.05%のコスト削減は、確実にもらえるプレゼントのようなものです。

新NISAの成長投資枠でどっちを買うのがお得か

2024年から始まった新NISAは、投資で出た利益に税金がかからない素晴らしい制度です。この「成長投資枠」を使ってQQQやQQQMを買うことができます。税金がかからないからこそ、コストの安さがさらに光ってきます。

SBI証券や楽天証券での買付手数料を比べる

主要なネット証券では、新NISA枠での米国ETFの買付手数料を無料にしていることが多いです。これを利用しない手はありません。

SBI証券や楽天証券を使えば、QQQMを買うときにかかる手数料をゼロに抑えることができます。最初にかかる手数料が無料で、持っている間の管理費用も格安なQQQMは、新NISAとの相性が抜群に良い銘柄です。

非課税のメリットを最大化するための銘柄選び

NISAのメリットを最大にするコツは、「利益を最大にすること」です。税金がかからないので、利益が大きければ大きいほど、節税できる金額も増えるからです。

QQQMはQQQよりも手数料が安い分、同じ値動きをしても手元に残る利益がわずかに多くなります。せっかくの非課税枠を無駄にしないためにも、少しでも成績が良くなりやすい低コストな銘柄を選びましょう。

二重課税を解消する確定申告の手順

米国ETFを持っていると、配当金からアメリカの税金が10%引かれます。新NISAであっても、このアメリカの税金だけはどうしても引かれてしまいます。

これを一部取り戻す「外国税額控除」という手続きがありますが、実はNISA口座ではこの制度が使えません。「日本の20%はゼロになるけれど、アメリカの10%はかかるコスト」だと割り切って、その分もQQQMの手数料の安さでカバーしましょう。

ナスダック100へ投資する際の大事な注意点

ここまで「安いQQQMがおすすめ」とお話ししてきましたが、ナスダック100という指数そのものには、気をつけておくべき特徴があります。投資を始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、2つのリスクをしっかり押さえておきましょう。

値動きの激しいハイテク株特有のリスク

ナスダック100は、AIや半導体といった最先端の会社が集まっているため、上がるときは凄いですが、下がるときの衝撃も大きいです。1日で数%価格が動くことも珍しくありません。

「去年はあんなに上がったのに、今年は全然ダメだ」という時期が必ずやってきます。この激しい値動きに耐えられるだけの、心の準備とお金の余裕を持って投資することが大切です。

円安や円高による為替の変動で資産が変わる

QQQもQQQMも、米ドルで株を買うことになります。たとえアメリカの株価が変わっていなくても、円高が進めば日本円での価値は減ってしまいます。

逆に円安になれば、株価が変わらなくても資産が増えることもあります。「株価」だけでなく「為替」という、自分ではコントロールできない2つの波に乗っていることを忘れないでくださいね。

QQQからQQQMへ乗り換える際の手間と税金

もし今QQQをたくさん持っていて、「手数料が安いQQQMに乗り換えようかな」と思っているなら、少し立ち止まって計算が必要です。一度売ってしまうと、その瞬間に利益に対して税金がかかってしまうからです。

せっかくの利益を20%も税金で払ってまで、0.05%の手数料を安くする価値があるかは微妙なところです。すでにQQQを持っているならそのまま持ち続け、これから新しく買う分をQQQMにするのが、最も賢いやり方ですよ。

各証券会社で実際に注文する際の手順

最後に、実際にどうやって買えばいいのかを説明します。難しいことはありません。スマホのアプリから、いつもの買い物と同じような感覚で注文できます。

銘柄検索欄にアルファベット4文字を入力

証券会社の注文画面にある「銘柄検索」に、買いたい方のアルファベットを入力してください。QQQMならそのまま「QQQM」と打てば、すぐに出てきます。

間違いがないか、画面に表示される銘柄名をしっかり確認しましょう。特に「成長投資枠」で買いたい場合は、注文のときに口座の選択を間違えないように気をつけてくださいね。

日本円で買うか米ドルで買うか決める

米国ETFを買うときは、日本円をそのまま使って買うか、あらかじめドルに替えておいて買うかを選べます。初心者の方なら、証券会社が自動で計算してくれる「円貨決済(日本円)」が手軽で簡単です。

慣れてきたら、自分でドルを用意する「外貨決済」の方が手数料をさらに抑えられることもあります。まずは難しいことを考えず、日本円で1株から買ってみるのが、投資の第一歩を踏み出すコツです。

配当金を自動で受け取るための設定

ETFを買ったら、もらえる配当金をどう受け取るかも決めておきましょう。多くの方は、証券口座にそのまま入金される設定にしています。

入ってきたお金をどう使うかはあなたの自由ですが、できればまたQQQMを買い足すのが理想的です。お金が勝手にお金を生んでくれる仕組みを育てるために、もらった配当金はまた投資に回してあげてくださいね。

まとめ: 長期で賢く増やすならQQQMを選ぼう

QQQとQQQMを徹底的に比べてきましたが、あなたの結論は出ましたか。最後に大事なポイントを振り返りましょう。

  • 維持費を安く抑えたいなら、年率0.15%のQQQMがベストな選択。
  • 1株あたりの価格が手頃なQQQMは、毎月の積立投資にぴったり。
  • どちらを買っても中身のハイテク株100社は同じなので、成績もほぼ同じ。
  • 新NISAの成長投資枠で買うなら、低コストなQQQMで非課税メリットを最大にする。
  • すでにQQQをたくさん持っているなら、税金を払ってまで乗り換える必要はない。
  • 投資の王道は「安い手数料」で「長く持つ」こと。その条件に合うのはQQQM。

アメリカのトップ企業の成長を自分の資産に取り込むのは、とてもワクワクする経験です。わずかな手数料の差にこだわることができるあなたなら、きっと数年後、数十年後に大きな果実を手にしているはずですよ。

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この記事を書いた人

MONEY STUDIO編集部は、投資・金融分野の情報収集・分析を行う複数名の編集メンバーで構成されています。
一次情報・公式データ・実体験をもとに記事を制作しています。
特定の金融商品や投資手法を過度に推奨することはなく、メリットだけでなくデメリットやリスクも明示することを編集方針としています。

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