米国株口座で金を買うならどれ?GLD・IAU・GLDMの維持コストを比較

「株が下がったときのお守りがほしい」「資産の一部を金(ゴールド)で持っておきたい」と考えたことはありませんか。米国株口座を使えば、スマホ1つで金に投資できる便利な時代です。でも、選ぶ銘柄によって、毎年引かれる手数料が4倍も違うことを知っている人は意外と多くありません。この記事では、代表的な金ETFであるGLD、IAU、GLDMの3つを徹底的に見比べます。最後まで読めば、あなたの大切な資産を無駄なコストから守る最適な1本が見つかります。

目次

米国株口座で金を長く持つならGLDMが最も安上がり

投資の世界において、手数料は「確実にマイナスになる要素」です。1年なら小さな差に見えても、10年、20年と積み重なると、将来の受け取り額に大きな開きが出てしまいます。金投資のプロも注目している「GLDM」という銘柄が、なぜ今個人投資家に一番選ばれているのか、その理由を親身に解説しますね。

維持コストが年率0.10%と圧倒的に低いGLDMの魅力

GLDMは、金ETFの中でコストの安さがトップクラスの商品です。管理費用にあたる「経費率」は、驚きの年率0.10%に設定されています。これは、ライバルであるGLDに比べて4分の1という安さです。

もともと「長期保有したい個人投資家」向けに、余計なコストを削って開発されました。宣伝費などを最小限にしているため、私たちは純粋に金の価格上昇の恩恵だけを受けられます。100万円分を持っていても、年間のコストは1000円程度なので、ずっと寝かせておくのに最適です。

1口数千円から投資できるため端数を出さずに買い付けやすい

本家のGLDは1口買うのに数万円のまとまったお金が必要ですが、GLDMなら1口数千円から購入できます。お小遣いや、米国株を買った後に余ったドルの端数で、少しずつ買い足せるのが大きなメリットです。

毎月の積立投資をする際も、金額が小さければ調整がしやすくなります。「今月は余分に5000円分だけ金を買おう」といった柔軟な使い方が可能です。少額から金を持てるハードルの低さが、投資を始めたばかりの人にも喜ばれています。

  • 数千円単位で注文できるため、投資金額を細かく設定できる。
  • 配当が出ない金投資だからこそ、少しずつ買い増す「複利のような効果」を狙いやすい。
  • 1株あたりの単価が安いため、心理的なプレッシャーが少なく始められる。

運営元は世界最大級のGLDと同じステート・ストリート社

「安いから怪しいのでは」と不安に思う必要はありません。GLDMを運営しているのは、世界で最も有名な金ETF「GLD」を育てたステート・ストリート社です。信頼と実績のある超大手が運営しているため、安心して大切な資産を預けられます。

会社の規模が非常に大きいため、運用が突然止まるといったリスクも極めて低いです。ブランド力と安さを両立した、まさに「いいとこ取り」な銘柄と言えます。大手ならではの安定感を持ちつつ、手数料だけを極限まで下げたのがGLDMの正体です。

代表的な金ETFであるGLD・IAU・GLDMの維持コストを比較

米国株口座で買える金ETFには、主に3つの選択肢があります。名前はよく似ていますが、中身のコストや使い勝手は全く違います。自分がどれくらいの期間持ちたいのか、いくら投資するのかに合わせて選ぶのが、失敗しないための大事なポイントです。

まずは王道の3銘柄をチェックしましょう。GLDは世界で最も取引されている安心感がありますが、コストは少し高めです。IAUはブラックロック社が手がけるバランス型で、GLDより安く設定されています。そしてGLDMは、最も新しく、最もコストが安い長期保有特化型の商品です。

銘柄名GLDIAUGLDM
正式名称SPDR ゴールド・シェアiShares ゴールド・トラストSPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
経費率(年率)0.40%0.25%0.10%
1口の価格数万円〜数千円〜数千円〜
特徴老舗で売りやすさ抜群信頼と安さのバランス型長期積立に最適な最安銘柄

長く持つつもりなら、コストが最も安いGLDMが有力な候補になります。一方で、数億円単位の大きなお金を一気に動かすプロの投資家なら、取引が活発なGLDを選ぶこともあります。私たち個人投資家が、コツコツと資産を作っていくならGLDMかIAUが賢明な選択です。

管理費用が年率0.40%と少し高めに設定されている老舗のGLD

GLDは、2004年に設定された世界で最も歴史のある金ETFです。運用されている資産の額も圧倒的で、世界中の機関投資家が利用しています。しかし、個人投資家にとっては、年率0.40%という経費率は少し重たく感じられるかもしれません。

例えば1000万円を預けた場合、毎年4万円がコストとして引かれます。これがGLDMなら1万円で済むため、毎年3万円の差が出てしまいます。昔からの定番商品ではありますが、今の低コスト競争の中では、あえて選ぶ理由は少なくなっています。

バランス重視でブラックロック社が手がける年率0.25%のIAU

IAUは、投資信託の世界王者であるブラックロック社が提供している銘柄です。経費率は年率0.25%と、老舗のGLDに比べて大幅に安く設定されています。運営会社の信頼性とコストの安さのバランスがとても良いのが特徴です。

「格安すぎる銘柄は不安だけど、GLDほど高いのは嫌だ」という慎重派の人に支持されています。運用資産も数兆円規模と非常に大きく、どこでも安心して買える商品です。GLDMが登場するまでは、個人投資家にとって不動の1番人気でした。

10年持った時に数万円以上の差が出る経費率の仕組み

経費率のわずかな差は、時間が経つほど残酷なまでに膨らみます。仮に300万円分を10年間持ち続けた場合、GLDとGLDMでは手数料だけで約9万円の差が生まれます。何もせずにこれだけの金額を失うのは、非常にもったいないですよね。

  • GLD(0.40%)なら10年で約12万円のコストが発生する。
  • GLDM(0.10%)なら10年で約3万円のコストで済む。
  • この浮いた9万円を再び投資に回せば、さらに資産を増やすことができる。

投資期間が長くなればなるほど、この差はさらに開いていきます。だからこそ、最初の銘柄選びで「コスト」にこだわることが、成功への一番の近道なのです。

自分の投資スタイルによって選ぶべき金ETFが変わる理由

どのETFが一番かは、あなたの「投資の目的」によって変わります。みんなが買っているからという理由だけで選ぶのではなく、自分のスタイルに合っているかを確認しましょう。ここでは、よくある3つのパターンに分けて、最適な選び方をアドバイスしますね。

短期間で数億円単位の売り買いを繰り返すなら流動性の高いGLD

もしあなたが、数億円という巨額の資金を1日のうちに何度も売り買いするなら、GLDが適しています。GLDは世界中の大口投資家が参加しているため、どんなに大きな注文を出しても、すぐに希望の価格で取引が成立します。

このように「いつでもすぐに売れること(流動性)」を最優先する場合、少し高い手数料を払ってでもGLDを使う価値があります。逆に言えば、数万円から数百万円程度の取引をする私たち個人にとっては、そこまでの巨大な流動性は必要ありません。自分の取引規模に見合った銘柄を選ぶことが大切です。

毎月の余剰資金でコツコツと枚数を増やすなら格安のGLDM

「老後のために毎月1万円ずつ金を買いたい」という人には、GLDMがぴったりです。1口の価格が安いため、予算に合わせて細かく買い付けることができます。さらに、維持コストが最安なので、長く持てば持つほど他の投資家よりも有利になります。

積立投資において、コストの安さは「最強の武器」です。毎月の投資額が少なくても、手数料で削られる分が最小限であれば、資産は着実に育っていきます。将来の自分に少しでも多くのお金を残したいなら、GLDMをメインに据えるのが正解です。

銘柄の信頼性とコストのバランスを両立させたいならIAU

「世界最大の運用会社が提供している」という安心感を重視したいなら、IAUを選びましょう。ブラックロック社は世界中で絶大な信頼を得ており、IAUはその看板商品の一つです。コストも十分に低いため、長期投資でも不満を感じることはありません。

IAUは、米国株投資家の間でも「定番中の定番」として長く愛されてきた実績があります。GLDMのような新しさよりも、長年の安定感を優先したい人にとって、IAUは非常に満足度の高い選択肢になります。ブランドとコストのバランスが絶妙な銘柄です。

維持コスト以外にチェックしておきたい取引時の出費

投資信託のコストは、持っている間の手数料(経費率)だけではありません。買うときや売るときにも、目に見えにくい出費が発生します。これらを知っておかないと、「手数料無料」という言葉に騙されて損をしてしまうかもしれません。

売りたい価格と買いたい価格の差であるスプレッドの幅

ETFには、市場での「買い値」と「売り値」の差が存在します。これをスプレッドと呼び、この幅が広いほど、取引の瞬間にわずかな損をすることになります。取引が活発なGLDやIAUは、このスプレッドが非常に狭く抑えられているのが強みです。

取引が少ない銘柄だとスプレッドが広がり、せっかくの低コストが台無しになることもあります。 しかし、今回紹介している3銘柄はどれも世界的に人気が高いため、スプレッドの心配はほとんどありません。どの銘柄を選んでも、安心して注文を出して大丈夫です。

米国株口座ならではの日本円をドルに変える際の為替手数料

米国株口座で金を買う場合、一度日本円を米ドルに替える必要があります。その際に証券会社へ支払うのが「為替手数料」です。この手数料は、1ドルあたり数銭から数十銭かかるため、大きなお金を動かすときは無視できない出費になります。

  • 住信SBIネット銀行などの外貨預金を活用して、手数料を安く済ませる。
  • 証券会社が実施している、米ドルの買い付け手数料無料キャンペーンを狙う。
  • 一度ドルに替えたら、むやみに円に戻さず、そのまま運用し続ける。

ドルの替え方を工夫するだけで、投資のスタート地点でのマイナスを大きく減らせます。 特にSBI証券や楽天証券など、ネット証券大手の仕組みを賢く使うのがお得に投資するコツです。

国内の証券会社で買う時に発生する売買手数料の無料枠

最近、楽天証券やSBI証券では、特定の米国株やETFの売買手数料を「無料」にするサービスを競っています。実は、今回紹介したIAUやGLDMが、この無料枠に入っていることが多いのです。

本来なら約0.5%かかる手数料が0円になるのは、非常に大きなメリットです。 買うときの手数料がかからず、持っている間のコストも安い。この「ダブルの安さ」を活かさない手はありません。自分が使っている証券会社で、どの銘柄が手数料無料の対象になっているか、必ず事前に確認しましょう。

なぜ米国株口座で金を買うのが今の資産運用に有効なのか

「わざわざ米国株口座で金を買わなくてもいいのでは」と思うかもしれません。しかし、現物の金を持つのとは違う、ETFならではの圧倒的なメリットがあります。なぜ今、スマホで金を買うことが賢い選択と言えるのか、その魅力を詳しくお話しします。

株式市場が荒れた時に反対の動きをして資産を守る力

金は、世界中で「安全資産」として認められています。株価が暴落してパニックが起きたとき、金は逆に値上がりしたり、価格をキープしたりする傾向があります。これを「株と逆の動き(逆相関)」と呼び、資産全体の大きな目減りを防いでくれます。

自分の資産が株だけだと、暴落時に心が折れてしまうかもしれません。 でも、金の価格がしっかり支えてくれていれば、落ち着いて長期投資を続けることができます。金は、あなたの投資生活を支える「心の安定剤」のような役割を果たしてくれるのです。

自宅で金地金を保管する防犯上の不安や手間を省ける

現物の金を買うと、重たい金塊をどこに隠すか、盗まれないかといった不安がつきまといます。銀行の貸金庫に預ければ、今度は毎月数千円の保管料がかかってしまいます。ETFなら、実物の金は世界的な大銀行の地下金庫に厳重に保管されており、私たちはデジタルな証券として持つだけです。

保管の手間も、盗難の心配も、預け賃の支払いもすべて不要になります。 それでいて、金価格の恩恵は100%受けられる。こんなに効率的な仕組みを使わないのは損ですよね。スマホの中で完結するスマートな金投資こそが、これからのスタンダードです。

世界基準の資産をスマホ1つで即座に現金化できる手軽さ

現物の金を売ろうとすると、貴金属店に持ち込んで鑑定してもらう手間がかかります。また、一度にたくさん売ると税金の手続きが大変なこともあります。ETFなら、証券アプリの「売却」ボタンを一つ押すだけで、数秒後には現金化の準備が整います。

  • 夜中でも、布団の中からスマホ一つで売り買いができる。
  • 必要な分だけ、1株単位で細かく現金に変えられる。
  • 世界共通の価値を持つ「ドル建て資産」として持っておける。

この「売る時の簡単さ」は、いざという時に大きな助けになります。 お金が必要になったときに、すぐに適正な価格で売れる。この安心感は、現物の金にはないETFだけの大きな強みです。

米国株口座でGLDMやIAUを賢く購入するための手順

金ETFの魅力を理解したところで、実際にどうやって買えばいいのかを整理しましょう。米国株口座ならではのちょっとしたルールを知っておくだけで、無駄な失敗を防ぎ、よりお得に投資を始めることができます。

外貨決済を活用して余計な為替コストを最小限に抑える

米国株を注文するとき、「円貨決済(円で払う)」と「外貨決済(ドルで払う)」の2つが選べます。おすすめは断然「外貨決済」です。あらかじめ銀行などで安くドルに替えておき、そのドルを使ってETFを買う方法です。

証券会社にお任せで円で払ってしまうと、為替手数料が割高に設定されていることがよくあります。 自分の手で一度ドルに替えるひと手間をかけるだけで、数千円から数万円の節約になることも珍しくありません。小さな工夫を積み重ねて、投資の効率を最大まで高めていきましょう。

指値注文を使いこなし希望の価格で確実に手に入れる方法

注文を出すときは、「成行(なりゆき)」ではなく「指値(さしね)」を使うのが基本です。「今の値段でいくらでもいいから買う」のではなく、「1株100ドル以下になったら買う」と予約を入れておく方法です。

指値注文を使えば、急な価格変動に巻き込まれて高い値段で買わされるリスクを防げます。 また、米国市場が開いている夜中にずっと画面を見ている必要もありません。希望の価格を入れて寝て待つ。このゆったりとしたスタンスが、長く投資を続ける秘訣です。

配当金が出ない特性を理解して長期でじっくり寝かせる

金は株や債券と違って、持っているだけで配当金や利息を生むことはありません。投資の利益は「買った時より高く売る」ことだけで決まります。そのため、頻繁に売り買いするのではなく、じっくりと時間をかけて価格が上がるのを待つ忍耐強さが必要です。

配当が出ないからこそ、管理コストの安さがそのまま成績に直結します。 手数料が安いGLDMなどを選び、あえて「何もしない」ことが、金投資における最大の攻略法です。10年後の世界を想像しながら、自分のポートフォリオの片隅にそっと置いておきましょう。

迷った時に失敗しないための金ETFの最終判断基準

さて、最後に「結局どれを選べばいいの?」という問いに、ズバリお答えします。頭を悩ませすぎる必要はありません。今のあなたの状況に合わせて、以下の3つの基準に当てはめてみてください。

運用資産が数兆円規模で運営が安定している銘柄を選ぶ

金ETFを選ぶとき、あまりにマイナーな銘柄は避けるべきです。預けられている資産が少ないと、将来的に運用が打ち切られるリスクがあるからです。その点、今回紹介したGLD、IAU、GLDMの3つは、どれも世界最大級の規模を誇っています。

この3つのどれかを選んでおけば、運営面での心配はまずありません。 世界中の投資家が監視し、利用している銘柄だからです。大手運用会社が看板商品として提供しているものを信じて、安心して一歩を踏み出してください。

自分が使っている証券会社で「買付手数料無料」か確認する

あなたがSBI証券を使っているのか、楽天証券を使っているのかで、お得な銘柄が変わることがあります。多くのネット証券では「米国株ETF買い付け手数料無料」の対象を公表しています。まずは、自分の口座でGLDMやIAUが対象に入っているか確認しましょう。

  • 無料対象なら、少額の積立でも手数料負けしない。
  • 無料対象外でも、経費率が十分に安いGLDMなら長期ではお得になる。
  • キャンペーン情報をこまめにチェックして、有利な銘柄を優先する。

「買う時のコスト」と「持っている間のコスト」の両方が安い銘柄。 これが、今の時代の最強の選択肢です。証券会社のサイトにある「米国ETF無料リスト」を、今すぐチェックしてみてください。

資産全体の5%から10%程度を金に割り当てるバランス感覚

金は素晴らしい資産ですが、すべてのお金を金に突っ込むのはおすすめしません。金はあくまで、株や現金と組み合わせることで真価を発揮する「アクセント」です。一般的な目安としては、資産全体の5%から10%程度を金で持つのが、最もバランスが良いと言われています。

「暴落した時のための保険」として、控えめに持っておくのが大人の投資術です。 金を少し持っているだけで、ニュースで「世界情勢が不安定」と聞いても、どこか余裕を持って構えていられるようになります。この安心感こそが、金投資から得られる最高の配当なのかもしれません。

まとめ:維持コストにこだわって賢く「守り」を固めよう

米国株口座で金に投資するなら、中身は同じ「金」でも、ガワ(ETF)の手数料に徹底的にこだわりましょう。維持コストを抑えることは、誰にでもできる確実なリターン向上のテクニックです。最後に、大切なポイントを振り返ります。

  • 長期保有なら、管理費用が最も安い GLDM(年率0.10%) が一番のおすすめ。
  • 信頼性と実績のバランスを求めるなら IAU(年率0.25%) も非常に優秀。
  • 老舗のGLDは取引規模は凄いが、個人が持つにはコストが少し高め。
  • スマホ一つで現物裏付けのある金を持てるのは、現代の投資家の特権。
  • 株の暴落対策として、資産の1割程度を金で持っておくと心が安定する。

資産運用は、攻めることと同じくらい、守ることも大事です。金という古くから続く確かな価値を、最新の低コストな仕組みで手に入れましょう。あなたが今日選ぶ1本のETFが、将来のあなたを守る強い盾になってくれるはずです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

MONEY STUDIO編集部は、投資・金融分野の情報収集・分析を行う複数名の編集メンバーで構成されています。
一次情報・公式データ・実体験をもとに記事を制作しています。
特定の金融商品や投資手法を過度に推奨することはなく、メリットだけでなくデメリットやリスクも明示することを編集方針としています。

目次