新NISAが始まってから、多くの人が「オルカンとS&P500、どっちがいいの?」と頭を抱えています。どちらも手数料が安くて素晴らしい商品ですが、中身やリスクの取り方にははっきりとした違いがあります。これからの長い投資人生を共にするパートナーを、なんとなくの雰囲気で決めてしまうのは少しもったいないです。この記事では、10年間の実績データを見比べながら、あなたにぴったりの投資先を一緒に見つけていきましょう。
eMAXIS Slim オルカンとS&P500は結局どちらがおすすめ?
結論から伝えると、どちらが正解というものはありません。ただ、投資の目的や「どれくらいドキドキしても大丈夫か」という性格によって、おすすめできる人ははっきりと分かれます。まずは自分にとってどちらのスタイルがしっくりくるか、大まかな方向性を決めることから始めてみてください。
迷ったら「全世界」に投資できるオルカンを選ぶ
オルカン(オール・カントリー)の最大の魅力は、これ1本で地球全体の成長にまとめて投資できる点です。特定の国がダメになっても他の国がカバーしてくれるため、非常に守りが強いのが特徴です。自分で「次はどこの国が伸びるかな」と考える手間が一切かかりません。
投資の知識があまりなくて、とにかく失敗したくないと考えているならオルカンを選んでおけば間違いありません。 実際に、全世界株式はプロの投資家からも「最も無難で賢い選択」として選ばれ続けています。以下の3つのポイントが、オルカンが王道と言われる理由です。
- 日本を含む先進国から新興国まで、約2800の銘柄に分散されている。
- 米国株の比率が約6割と高く、米国の成長もしっかり取り込める。
- 1カ国の不況に道連れにされるリスクを最小限に抑えられる。
リターン(収益)の最大化を狙うならS&P500に軍配
一方で、少しでも多くのお金を増やしたいという野心があるなら、S&P500が有力な候補になります。S&P500は、アップルやマイクロソフト、エヌビディアといった世界をリードする米国企業500社に集中して投資します。これらの企業が生み出す圧倒的な利益を、ダイレクトに自分の資産に反映させることができます。
過去の歴史を振り返れば、米国の経済成長は全世界の平均を大きく上回るスピードで進んできました。 オルカンにも米国株は含まれていますが、S&P500は米国100%なので、米国が好調な時の勢いは桁違いです。効率よく資産を大きくしたい人にとって、これほど頼もしい投資先は他にありません。
自分の「リスクへの強さ」で決める失敗しない基準
どちらにするか決める時の本当の基準は、成績の良さではなく「暴落した時に耐えられるか」です。米国1カ国に集中するS&P500は、米国で何か大きなトラブルが起きたとき、オルカンよりも激しく値下がりする可能性があります。その恐怖に耐えて、ガチガチに持ち続けられる自信があるかどうかが分かれ道です。
「米国がダメになったら世界も終わりだ」と笑って流せるならS&P500、少しでも不安を減らしたいならオルカンにしましょう。 投資で一番怖いのは、怖くなって途中で売ってしまうことです。自分が夜ぐっすり眠れる方はどちらかを想像してみると、自ずと答えが見えてくるはずです。
オルカンとS&P500の10年間のリターン実績を具体的に比較
「実際、どれくらい差が出たの?」という疑問に答えるため、過去10年間のデータを見てみましょう。この10年は、まさに「米国株の黄金時代」でした。数値として具体的な差を見ることで、リターンを優先するか、分散を優先するかの判断材料がより鮮明になります。
10年前に100万円を預けていたらいくらになったか
もし10年前の2016年に100万円を投資していたら、今頃どれくらいのお金になっていたでしょうか。指数のデータに基づくと、オルカンは約280万円、S&P500は約400万円まで膨れ上がっていた計算になります。これだけの差がつくと、やはりS&P500の爆発力には目を見張るものがあります。
過去10年だけを切り取れば、米国株に集中していた人が圧倒的に大きな利益を手にしました。 ただし、これはあくまで「結果論」であることも忘れてはいけません。これからの10年も同じような差がつく保証はないため、この数字は一つの目安として捉えるのがスマートです。
指数のデータから見える収益率の大きな差
年率平均リターンで比較すると、S&P500は13%から15%という驚異的な数字を叩き出しています。それに対してオルカンは9%から11%程度です。1%の差が長期投資では数千万円の差になることもありますが、4%もの開きがあるのは米国企業がいかに強かったかを物語っています。
この差は、オルカンに含まれる米国以外の国々(日本や欧州など)の成長が、米国ほどではなかったことが原因です。 効率性を重視する投資家が「S&P500一本で十分だ」と主張するのには、こうした明確な数字の根拠があります。リターンの数字だけを追いかけるなら、S&P500が魅力的に映るのは当然のことです。
暴落が起きた時にどれくらい値下がりしたかの違い
一方で、リターンが高いということは、下がる時の衝撃も大きいということです。例えば2020年のコロナショックの際、どちらの指数も30%以上の急落を経験しました。この時、全世界に分散しているオルカンの方が、米国一極集中のS&P500よりもわずかに下げ幅が小さかった場面もありました。
一時的な暴落に見舞われた際、投資先が分散されていることは心の支えになります。 米国市場が閉鎖されたり、ドルが暴落したりするような極端な事態が起きても、他の国の資産を持っていれば全滅は避けられます。リターンの高さだけでなく、どん底の時にどれだけ耐えられるかも重要な実績の一つです。
eMAXIS Slimシリーズが投資家から圧倒的に選ばれる理由
投資信託を選ぶ上で、中身と同じくらい大事なのが「どこの運用会社のどのシリーズか」という点です。その中でも「eMAXIS Slim(イーマクシス・スリム)」は、投資家の間でもはや不動の人気を誇っています。なぜこのシリーズを選んでおけば安心だと言われているのか、その秘密に迫ります。
業界最低水準のコストを維持し続ける運用の仕組み
eMAXIS Slimシリーズの最大の特徴は「他社が手数料を下げたら、自分たちも必ず下げる」と宣言していることです。投資信託は持っているだけで毎日手数料(信託報酬)が引かれますが、このコストが低ければ低いほど、将来の利益は増えていきます。
私たちはただ持っているだけで、常に業界でトップクラスに安い手数料の恩恵を受け続けられます。 手数料が安い商品を探してあちこち乗り換える必要がないため、手間もかかりません。以下に、代表的な2つの銘柄のスペックをまとめました。
| 銘柄名 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
| 信託報酬(年率) | 0.05775%以内 | 0.09372%以内 |
| 主な投資対象 | 全世界47カ国の株式 | 米国の主要500社 |
| 純資産総額 | 4兆円超 | 5兆円超 |
| 運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント | 三菱UFJアセットマネジメント |
純資産総額の大きさが生む運用の安定感と安心感
表にある通り、この2つの銘柄には数兆円という天文学的な金額のお金が集まっています。これは日本で最も多くの投資家に信頼されている証拠でもあります。預けられているお金(純資産総額)が大きいと、運用会社は効率よく株を買うことができ、指数からのズレを小さく抑えられます。
お金がたくさん集まっているファンドは、途中で運用が止まってしまう「早期償還」のリスクがほぼゼロです。 20年、30年と長く持ち続けることが前提の投資において、この安定感は何物にも代えられません。みんなが選んでいるという事実が、そのまま私たちの安心感につながっています。
手数料の引き下げ競争に必ずついていく運用会社の姿勢
三菱UFJアセットマネジメントという巨大な運用会社が、利益を削ってでも「安さ」にこだわっている点も信頼できます。新しいライバル商品が出てきても、すぐに手数料を合わせてくるため、投資家は常に最新の低コスト環境で運用できます。
この「投資家を裏切らない」という姿勢が、ネット証券などのランキングで常に1位を独占している理由です。 資産運用のプロも、自分の口座ではこのシリーズを買っていることがよくあります。迷ったときは、この王道のシリーズを選んでおけば、手数料で損をすることはありません。
全世界株式(オルカン)に投資する大きなメリット
オルカンを選ぶことは、世界経済全体の成長に相乗りすることを意味します。特定の国の浮き沈みに一喜一憂せず、どっしりと構えていられるのが最大の強みです。「これさえ持っておけば大丈夫」と言い切れる、オルカンならではの良さを深掘りしてみましょう。
米国だけでなく日本や新興国の成長も取り込める
今は米国が圧倒的に強い時代ですが、30年後もそうであるとは限りません。かつて日本が世界を席巻した時代があったように、次はインドや東南アジアが爆発的に伸びる可能性もあります。オルカンなら、そうした「未来の勝ち組」の成長も自動的に取り込むことができます。
どこの国が勝つかを予想するギャンブルをせず、世界全体が豊かになる恩恵を丸ごと受け取れます。 特定の地域に偏らない投資は、予想外のニュースにも強いです。自分の知らないところで世界のどこかの企業が利益を上げれば、それが自分の資産増につながる仕組みはとてもワクワクしますよね。
投資先の国を自動で入れ替えてくれるメンテナンスの手軽さ
オルカンのすごいところは、各国の時価総額(会社の価値)に合わせて、投資の比率を勝手に調整してくれる点です。例えば、米国の勢いが落ちて他の国の価値が上がれば、運用会社が自動で比率を変えてくれます。私たちは何もしなくても、常に世界経済の「今」に合わせたポートフォリオを維持できます。
自分で株を買い替えたり比率を計算したりする手間が一切ないため、忙しい人には最高のツールです。 投資のプロに運用を任せているような感覚で、自分はただ毎月積み立てるだけで済みます。このメンテナンスフリーな性質こそが、初心者が投資を長く続けられる大きな秘訣です。
米国1カ国の不調に振り回されないカントリーリスクの分散
どんなに強い国でも、政治の混乱や大きな災害、予期せぬ不況に見舞われるリスクはあります。S&P500のように米国1カ国に絞っていると、その国に何かあった時に逃げ場がありません。オルカンなら、資産の約4割が米国以外の国に分散されているため、ダメージを和らげることができます。
「卵を一つのカゴに盛るな」という投資の格言を、最も忠実に守っているのがオルカンです。 何が起きるかわからない未来に対して、リスクの芽を摘んでおくことは長期投資の基本といえます。この守りの固さが、最終的に大きな資産を築くための鍵になります。
米国株式(S&P500)に投資する大きなメリット
米国株に投資することは、世界で最もイノベーションが起きる市場に資金を投じることです。過去数十年にわたって、米国は常に世界の経済を引っ張ってきました。リターンの数字だけでは語れない、S&P500に投資する圧倒的な魅力を紹介します。
世界を支配する巨大IT企業500社へ集中して投資できる
S&P500の構成銘柄を見ると、私たちの生活に欠かせない企業ばかりが並んでいます。Google、Amazon、Meta、Apple、Microsoftといった「GAFAM」に加え、テスラやエヌビディアといった最先端の企業も含まれます。これらの企業は、米国だけでなく世界中から利益を吸い上げています。
世界中から優秀な人材と資金が集まる米国企業に投資するのは、最も効率的なお金の増やし方といえます。 オルカンにはあまり成長が期待できない国の企業も含まれてしまいますが、S&P500は「選ばれし500社」だけに絞っています。この「純度の高さ」が、圧倒的なリターンを生む源泉です。
長期的に右肩上がりを続けてきた米国市場の圧倒的な歴史
米国株のチャートを見ると、ITバブルの崩壊やリーマンショックなどの暴落を何度も乗り越え、そのたびに最高値を更新し続けてきたことがわかります。この「何度でも立ち上がる強さ」への信頼感が、世界中の投資家を引きつけています。
過去のデータを信じるなら、米国株を持ち続けることが最も確実な成功ルートだといえます。 多くの著名な投資家も「米国に逆らうな」と説いています。この力強い上昇の歴史に自分の資産を乗せることで、インフレに負けないどころか、それを大きく上回るスピードでお金を増やすことが期待できます。
無駄な銘柄を省き効率よく利益を追求する構成の強み
S&P500は、ただ500社を集めているわけではありません。時価総額が大きく、利益もしっかり出している「優良企業」だけが入れる厳しい基準があります。成績が悪くなった企業は容赦なく除外され、代わりに勢いのある新しい企業が採用されます。この新陳代謝が、常に指数の強さを保っています。
成長の鈍い企業を自動的に切り捨ててくれるため、常に勝てるメンバーで構成されたチームを応援しているようなものです。 オルカンのように幅広く持ちすぎない分、利益の追求に特化した無駄のない運用が可能です。勝負どころを米国に絞る勇気を持てる人にとって、これ以上効率的な仕組みはありません。
オルカンとS&P500を新NISAで運用する際の賢い方法
新NISAという神制度をどう使うかは、将来の受取額を左右する大きな分かれ道です。どちらか1本に絞るべきか、それとも両方持つべきか。それぞれの枠の特性を活かした、賢い使い分けのアイデアを提案します。
つみたて投資枠でどちらか1本に絞る際の考え方
新NISAの「つみたて投資枠」は、長期間コツコツと積み立てるための枠です。ここでは、管理の手間を最小限にするためにも、基本的にはどちらか1本に絞ることをおすすめします。あちこちに分散させすぎると、結局自分がどれくらいのリスクを取っているのかが見えにくくなるからです。
「世界全体を信じる」ならオルカン、「米国を信じる」ならS&P500、とシンプルに決めてしまいましょう。 途中で積立先を変えることはいつでもできますが、まずは自分の軸を1本決めることが大事です。一度設定してしまえば、あとは自動で買い付けが行われるので、投資のことを忘れて過ごせるようになります。
成長投資枠を併用して2つを混ぜて持つ意味
「どうしても両方気になって選べない」という場合は、つみたて投資枠でオルカンを買い、成長投資枠でS&P500を買うという「併用」という手もあります。これにより、全世界への分散をベースにしつつ、米国株の比率を高めてリターンを上乗せする作戦が取れます。
この方法を取ると、自分のポートフォリオの中で米国株の比率を自由に調整できるようになります。 例えばオルカンだけだと米国株は約6割ですが、S&P500を混ぜることで7割や8割まで高めることができます。自分好みの「米国濃いめ」な全世界投資をカスタムできるのが、2つを混ぜる大きなメリットです。
円安や円高が投資成績に与える為替の影響
どちらの銘柄も海外の資産を買っているため、株価だけでなく「為替」の影響も受けます。円安になれば資産価値が増え、円高になれば減るという仕組みです。特にS&P500は米国ドルに100%依存するため、オルカンよりも為替の動きをダイレクトに受けやすくなります。
為替の変動で資産が上下することに慣れていない人は、より多くの通貨に分散されているオルカンの方が、少しだけ気持ちが楽かもしれません。 逆に「ドルこそが最強の通貨だ」と考えているなら、S&P500でドル建ての資産をしっかり持っておくのが正解です。為替の影響は避けられないものとして、前向きに付き合っていきましょう。
初心者が投資先を選ぶ時にやってしまいがちなNG行動
投資で失敗する人の多くは、知識がないからではなく「感情」に流されて判断してしまうからです。特にお金が絡むと、人は冷静さを失いやすくなります。よくある失敗パターンをあらかじめ知っておくことで、あなたの資産を守る防波堤にしてください。
過去10年の成績が良い方だけを根拠に決めてしまう
一番やってはいけないのが「過去10年でS&P500の方が儲かったから、次もそうだろう」と安易に決めることです。投資の世界には「平均回帰」という言葉があり、ずっと上がり続けるものも、ずっと下がり続けるものもありません。米国株が不調で、他の国が輝く時代が明日来るかもしれないのです。
実績を見るのは大事ですが、それが未来を約束するものではないことを肝に銘じておきましょう。 成績が良いときに飛びつき、悪くなった時に投げ出すのが一番損をするパターンです。過去の数字ではなく「その投資の仕組みに納得できるか」を自分に問いかけてみてください。
自分の性格を無視してリスクを取りすぎてしまう
SNSなどで「S&P500一本で億り人になれる」という威勢の良い言葉を鵜呑みにして、無理な金額を投資してしまうのも危険です。100万円が70万円に減ったとき、血の気が引くような思いをするなら、それはあなたの「リスク許容度」を超えています。
自分のメンタルが耐えられないほどの投資は、もはやギャンブルと同じです。 最初は少額から、あるいはよりマイルドなオルカンから始めて、慣れてきたら徐々に金額や比率を変えていくのが賢明です。投資は長く続けることが何よりの成功法則だということを忘れないでください。
ネットの流行に流されて頻繁に銘柄を乗り換える
「今はインド株がいいらしい」「やっぱりナスダック100だ」といったネットの流行に振り回されて、積立先をコロコロ変えるのはやめましょう。乗り換えるたびに非効率なコストが発生したり、上昇のチャンスを逃したりすることになります。
一度決めたら、少なくとも5年から10年は動かさないという強い意志を持つことが大切です。 eMAXIS Slimシリーズなら、中身の入れ替えは運用会社が適切にやってくれます。流行を追いかけるのではなく、最初に決めた「オルカン」や「S&P500」という王道の選択を信じ抜くことが、結局は一番の近道になります。
迷いが消えない時に試してほしい「自分に合う方」の診断
ここまで読んでもまだ「うーん、どっちにしよう」と悩んでいるあなたへ。いくつかの具体的な質問を用意しました。直感で選んでみてください。あなたの心が求めている投資先が、きっと見えてくるはずです。
「どこの国が伸びるか予想したくない」ならオルカン
もしあなたが「ぶっちゃけ、将来どこの国が豊かになるかなんてわからないし、調べたくもない」と思っているなら、迷わずオルカンです。オルカンは「世界中どこかが伸びれば自分も嬉しい」という、非常にポジティブで楽観的な投資スタイルです。
特定の国を応援するのではなく、人類全体の発展に賭けるという考え方は、多くの人にとって最もストレスが少ない選択です。 複雑なニュースを追う必要もありません。世界経済という大きな船に乗っている安心感を得たい人は、オルカンを選んでゆっくり過ごしましょう。
「米国が世界最強であり続ける」と信じられるならS&P500
一方で「なんだかんだ言っても、iPhoneもGoogleもAmazonも全部アメリカじゃないか。当分はこの国が勝つに決まっている」と強く信じられるなら、S&P500が最高に気持ちいい投資先になります。自分の信念にお金を投じるのは、投資の醍醐味でもあります。
世界一の経済大国の成長を、一番前の特等席で眺めたい人にはS&P500がぴったりです。 米国の企業文化やイノベーションの力を肌で感じ、その成果をしっかり受け取りたい。そんなエネルギー溢れる投資をしたい人は、米国株一本に絞ることで高い満足感を得られるはずです。
どちらも選べない時に半分ずつ持つ選択肢の是非
どうしても決められない時は「オルカン50%、S&P500 50%」という持ち方をしても全く問題ありません。これを「どっちつかずでかっこ悪い」と思う必要はありません。むしろ、両方のメリットを自分なりに良いとこ取りしようとする、立派な戦略です。
半分ずつ持てば、オルカンよりも高いリターンを期待しつつ、米国以外の分散も確保できる「バランス型」の運用になります。 どちらかが大きく伸びた時も「持っててよかった」と思えますし、どちらかが下がった時も「半分は別の方だ」と心を落ち着かせることができます。迷うくらいなら、まずは両方持ってみて、1年後に自分の気持ちがどちらに傾いているか確認してみるのも面白いですよ。
まとめ:自分に合った一本を選んで長く続けよう
eMAXIS Slim オルカンとS&P500は、どちらも投資信託の世界で「最高傑作」と言える商品です。どちらを選んでも、銀行に預けっぱなしにしているよりはずっと明るい未来が開けます。最後に、判断のポイントを振り返ってみましょう。
- 迷ったら全世界に分散して、リスクを抑えられるオルカンが王道。
- リスクを取ってでも、過去の高いリターンを追い求めたいならS&P500。
- どちらもeMAXIS Slimシリーズなら、手数料は業界最低水準で安心。
- 過去10年はS&P500が圧勝したが、これからの30年は誰にもわからない。
- 自分の性格に合わせて、夜ぐっすり眠れる方の銘柄を選ぶのが一番。
投資の正解は、数十年後にしかわかりません。大事なのは、100点の正解を今すぐ出すことではなく、80点の納得できる選択をして、今すぐ積立を始めることです。あなたが信じられる一本と一緒に、豊かな未来への第一歩を踏み出してください。
