これから成長が期待できるインドにお金を預けてみたいけれど、手数料で損をしたくないですよね。インド株の投資信託は、アメリカ株などに比べると少しコストが高めに設定されているのが一般的です。
この記事では、代表的なインド株ファンドの手数料を徹底的に比較しました。カタログに載っている数字だけでなく、運用が始まってからわかる「隠れコスト」の正体までしっかり解説します。最後まで読めば、どのお得なファンドを選べばいいか自分一人で判断できるようになりますよ。
インド株投信の手数料を比較してわかった最安ファンドはこれ
「インド株に投資したいけど、結局どこが一番安いの?」と迷ってしまいますよね。最近は運用会社同士の競争が激しくなり、驚くほど低いコストで買える銘柄が増えています。ここでは、今選ぶべき格安ファンドを3つに絞って、その中身を詳しく見ていきましょう。
Nifty50連動で最も安い「SMAM・インド株式インデックス」
この商品は、インドの代表的な50社に投資する「Nifty50」という指数に連動することを目指す投資信託です。三井住友DSアセットマネジメントが提供しており、無駄なコストを極限まで削っているのが特徴といえます。
低コストなインデックスファンドを好む投資家の間では、まず真っ先に名前が挙がる定番の銘柄です。信託報酬が年率0.44%と非常に低く設定されており、長期で持ち続けるには最適な選択肢の一つになります。
| 項目名 | 詳細内容 | 他との違い |
| 信託報酬(税込) | 年0.44% | インデックス型で業界最安クラス |
| 投資対象 | インドNifty50指数 | 王道の50銘柄に分散投資 |
| 購入できる場所 | SBI証券、楽天証券など | 多くのネット証券で取り扱いあり |
他のファンドが0.6%から1.0%ほどの手数料を取る中で、0.4%台を維持しているのは大きな強みです。迷ったらまずはここを基準に考えるのがいいですよ。
SBI証券で人気の「SBI・iシェアーズ・インド株式」のコスト
SBI証券を使っている人なら一度は見かけたことがある、大人気のインド株投信です。世界最大の資産運用会社であるブラックロック社のETF(上場投資信託)を買い付ける仕組みで運用されています。
仕組みがシンプルな分、管理コストが安く済むのがメリットです。信託報酬は年0.4638%程度となっており、業界トップクラスの安さを安定して維持しています。
| 項目名 | 詳細内容 | 他との違い |
| 信託報酬(税込) | 年0.4638%程度 | 世界最大手のノウハウを活用 |
| 投資対象 | S&P インディア指数 | 幅広い銘柄に投資する仕組み |
| 特典 | 投信マイレージ | 持っているだけでポイントが貯まる |
他社と比べて、世界的に実績のある「iシェアーズ」ブランドの安心感があるのが魅力ですね。SBI証券のポイント還元も含めると、実質的な負担はさらに軽くなります。
業界最低水準を狙う「楽天・インド株Nifty50」の実力
楽天証券が自社ブランドとして新しく投入した、注目度ナンバーワンの格安ファンドです。他社の動向を見てから登場したため、最初からライバルに勝てるような数字を打ち出してきました。
楽天ポイントでの還元も手厚く、楽天経済圏を使っている人にはこれ以上ない条件が揃っています。信託報酬は驚きの年0.308%で、現時点でインド株インデックスの中で最も低い数字を叩き出しています。
| 項目名 | 詳細内容 | 他との違い |
| 信託報酬(税込) | 年0.308% | 2026年時点で最も低い設定 |
| 投資対象 | Nifty50指数 | シンプルなインデックス運用 |
| 還元制度 | 投信残高ポイント | 楽天ポイントが毎月還元される |
新しいファンドなのでまだ運用実績は短いですが、この安さは衝撃的です。とにかくコストを1円でも安く抑えたいなら、楽天証券でこれを選ぶのが一番の近道ですよ。
信託報酬だけで選ぶと失敗する?見落としがちな手数料の仕組み
「手数料が安い方を選べばいいんでしょ?」と思いがちですが、実はパンフレットに載っている数字だけでは全てがわかりません。投資信託には、毎日こっそり引かれているお金や、運用スタイルによって大きく変わる料金設定があります。損をしないための基本的なルールをおさらいしましょう。
毎日少しずつ引かれる「信託報酬」の計算のされ方
信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらうために支払う「月額料金」のようなものです。ただ、スマートフォンの料金のように毎月請求が来るわけではなく、投資信託の資産から自動的に毎日差し引かれています。
例えば年率0.5%なら、365日で割った分が毎日引かれるイメージです。自分が気づかないうちに引かれているため、少しの差でも10年、20年経つと数万円から数十万円の利益の差になって現れます。
インデックス型とアクティブ型でコストが3倍以上違う理由
投資信託には、機械的に指数へ合わせる「インデックス型」と、プロが銘柄を選ぶ「アクティブ型」の2種類があります。アクティブ型はプロの手間がかかる分、手数料が1.5%を超えることも珍しくありません。
インドのような成長国では「プロに選んでもらいたい」と思いがちですが、その分高い壁を越えないと利益が出ません。手数料が3倍高いということは、それ以上にプロが勝ち続けないと、結局は安いインデックス型に負けてしまうのです。
- インデックス型:手数料が安く、平均点を狙う
- アクティブ型:手数料が高く、平均以上の利益を狙う
- コストの差:年率で1.0%以上の差が開くこともある
100万円預けたら年間でいくら手数料を払うのか具体例
具体的な金額で考えると、手数料の重みがよくわかります。例えば、100万円をインド株投信に預けた場合、年率0.4%の格安ファンドなら年間の負担は4,000円ほどです。
これが、銀行の窓口などで勧められる1.5%のアクティブファンドだと、年間1万5,000円も取られます。同じ100万円を預けていても、持っている場所が違うだけで毎年1万円以上も損をしていることになるのです。
報告書を見ないとわからないインド株投信の隠れコストの中身
「信託報酬は安いのに、なぜか成績が悪いな」と感じたら、それは「隠れコスト」のせいかもしれません。これは運用が始まってから発生する費用で、事前に正確な数字を知ることができない厄介な存在です。インド市場ならではの事情が大きく関わっています。
インド特有の「売買委託手数料」が高くなりやすい事情
投資信託の運用チームがインドの株を買うとき、現地の証券会社に手数料を払います。インド市場は日本やアメリカに比べて、この売買手数料が少し高めに設定されているのが一般的です。
頻繁に銘柄を入れ替えるファンドほど、このコストが積み重なっていきます。「隠れコスト」の多くはこの売買手数料が占めており、信託報酬が安くても売買を繰り返すとトータルの費用は膨らんでしまいます。
運用報告書でしか確認できない「保管費用」の計算方法
インドの株を安全に預けておくための「金庫代」も、投資家の負担になります。これを保管費用と呼びますが、海外の資産を扱う場合は手続きが複雑なため、国内の株よりもお金がかかります。
これらの費用は「運用報告書」という書類の1万口あたりの費用明細を見ないと分かりません。購入前に全てを知ることはできませんが、1年以上運用されているファンドなら、過去の報告書で隠れコストの目安を掴めますよ。
- 1万口あたりの費用明細を確認する
- 信託報酬以外の「その他費用」の項目を足す
- 運用が安定している大規模なファンドほど安くなる傾向がある
現地での納税負担がファンドの成績を押し下げる理由
インドで株を売って利益が出た場合、ファンド自体がインド政府に税金を払わなければなりません。これを有価証券取引税(STT)などと呼びますが、この税金もファンドの資産から差し引かれます。
他の国のファンドではあまり目立たないコストですが、インドでは無視できない金額になることがあります。インド株投信の成績が指数より少し低くなるのは、こうした現地の厳しい税金ルールが足かせになっているからです。
インド株投信で避けて通れない現地の税金ルールと手数料の負担
インドへの投資を考える上で、避けて通れないのが税金の話です。インド政府は頻繁に税制を変えることがあり、これが投資信託のコストを押し上げる要因になります。2024年に行われた大きな変更点を中心に、私たちが知っておくべき内容を整理しました。
2024年7月の改正で変わったキャピタルゲイン税の影響
2024年7月、インド政府は投資家にとって少し厳しい税制改正を行いました。株を売って出た利益にかかる税率が全体的に引き上げられたのです。
これにより、インド株を運用するコストが以前よりも高くなってしまいました。投資信託の運用チームが利益を確定するたびに引かれる税金が増えたため、私たちの手元に残る利益もその分少なくなります。
短期で売却すると利益の20%が税金で消えるルール
インド株を1年以内に売った場合にかかる短期譲渡益税は、今回の改正で15%から20%へ上がりました。これは「短期で売買を繰り返す人からは、たくさん税金を取るよ」というインド政府のメッセージです。
アクティブファンドのように頻繁に株を入れ替えるタイプは、この増税の影響をモロに受けてしまいます。短期売買は手数料だけでなく、税金の面でも非常に不利な選択になることを覚えておきましょう。
長期保有なら税率が12.5%まで下がる優遇措置の活かし方
一方で、1年以上株を持ち続けた場合の長期譲渡益税は12.5%に設定されています。以前の10%よりは上がりましたが、短期で売るよりはずっとお得な設定です。
私たち投資家ができる対策は、腰を据えて長く持ち続けることです。売買頻度が低い「低コストなインデックスファンド」を長期で持てば、税金の負担を最小限に抑えながらインドの成長に乗ることができますよ。
- 1年以内の売却:税率20%
- 1年超の保有:税率12.5%
- 長期保有こそが最大のコスト削減になる
NISAを使ってインド株投信の手数料を比較し最安で買う方法
新NISAを使えば、日本国内での利益に対する税金(約20%)をゼロにできます。インド株投信はNISAとの相性が抜群ですが、どこの証券会社で何を買うかによって、実質的なコストに大きな差がつきます。
SBI証券と楽天証券でポイント還元を含めた実質コストを比べる
ネット証券の2強であるSBI証券と楽天証券は、投資信託を持っているだけでポイントが貯まる制度があります。これを活用すると、実質的な手数料をさらに下げることができます。
例えば、SBI証券には「投信マイレージ」があり、楽天証券には「投信残高ポイント」があります。信託報酬からこれらのポイント還元分を差し引いた数字こそが、あなたが本当に支払う「実質コスト」になります。
| 証券会社 | 還元制度の名前 | 特徴 |
| SBI証券 | 投信マイレージ | TポイントやVポイントが貯まる |
| 楽天証券 | 投信残高ポイント | 楽天ポイントが毎月還元される |
| マネックス証券 | 全力ポイント還元 | 還元率が高めに設定されることが多い |
つみたて投資枠では買えない?成長投資枠を賢く使う手順
注意したいのは、インド株投信のほとんどはNISAの「つみたて投資枠」の対象外であることです。基本的には「成長投資枠」を使って購入することになります。
つみたて投資枠は金融庁が選んだ「超低コストな定番商品」に限られているため、まだ実績が短いインド株は入りにくいのです。成長投資枠を使っても、自動積立の設定はできるので、自分で月々の金額を決めてコツコツ買うのが正解です。
投資信託の保有残高に応じて毎月ポイントをもらうコツ
ポイント還元を最大限に受けるには、特定のクレジットカードで決済したり、残高を一定以上に保ったりする必要があります。一度設定してしまえば、あとは寝ている間もポイントが貯まり続けます。
わずか0.01%の還元であっても、1,000万円持っていれば年間1,000円分です。手数料が安いファンドを選び、さらにポイント還元率が高い証券会社を組み合わせるのが、最強のインド株投資術です。
結局どれがいい?手数料と隠れコストで選ぶ際の優先順位
「たくさんありすぎて、結局どれを選べばいいかわからない!」という方のために、判断基準を整理しました。手数料の安さは大切ですが、それだけで決めてしまうと思わぬ落とし穴にはまることもあります。優先すべき3つのポイントをチェックしましょう。
運用実績がまだ浅い新しいファンドを選ぶときの注意点
最近登場した超低コストファンドは、まだ「隠れコスト」の正体が判明していません。1年経って最初の運用報告書が出るまでは、本当のトータルコストは誰にもわからないのです。
あまりに新しいものに飛びつくのが不安なら、すでに1回以上は報告書が出ている銘柄を選ぶのが無難です。カタログ上の安さだけでなく、実際に1年間運用してどれだけコストがかかったかという「実績」を重視しましょう。
純資産総額が小さいと隠れコストが跳ね上がる理由
投資信託に集まっているお金の合計(純資産総額)も、コストに直結します。資産が少ないファンドは、株を売買する際の手数料や保管費用の負担が、一人ひとりの投資家に重くのしかかります。
例えば、100億円あるファンドと1億円しかないファンドでは、同じ1回の売買でも一人あたりのコスト負担が100倍違います。最低でも30億円以上、できれば100億円以上の資産が集まっているファンドを選ぶのが、隠れコストを抑えるコツです。
指数とのズレ(トラッキングエラー)が少ない銘柄の見極め方
手数料が安くても、狙った指数(Nifty50など)の動きから大きく遅れているファンドは、良い運用とは言えません。これを「トラッキングエラー」と呼びますが、このズレも投資家にとっては実質的なコストと同じです。
運用報告書を見て、指数の成績とどれくらい離れているか確認してみてください。手数料が0.1%高くても、指数の動きにピッタリついていっているファンドの方が、結果的に利益が多くなることがあります。
- 純資産総額が右肩上がりかチェックする
- 指数との成績のズレが大きくないか見る
- 手数料の安さだけでなく、運用の丁寧さも評価する
アクティブなインド株投信の高い信託報酬を払う価値はある?
「手数料が安いインデックス型がいい」と言われる一方で、昔からあるアクティブファンドも根強い人気があります。あえて高い手数料を払ってでもアクティブ型を選ぶべきなのは、どんな時でしょうか。
指数以上の利益を狙う「野村インド株投資」などの特徴
「野村インド株投資」のような老舗のアクティブファンドは、インドの成長を最前線で追いかけてきたベテランが銘柄を選んでいます。インデックスには入っていない、これから伸びそうな中堅企業を早めに見つけるのが得意です。
手数料は年1.5%を超えてくるなど高めですが、その分、指数を大きく上回る成績を出すこともあります。「市場の平均点で満足できない、リスクを取ってでも大きな利益を狙いたい」という人には、選択肢に入ってきます。
コストが高くても過去10年で好成績を出している銘柄
過去のデータを見ると、一部のアクティブファンドは、高い手数料を差し引いた後でもインデックス型に勝っているものがあります。これは運用担当者の腕が非常に良かった証拠です。
ただし、過去に良かったからといって、これからも良いとは限りません。高い手数料を払い続けるということは、それだけで毎年マイナス1%以上のハンデを背負ってスタートしていることを忘れないでください。
手数料負けしないためのアクティブ型との付き合い方
もしアクティブ型を買うなら、資産の全部を預けるのではなく、一部だけにしておく「サテライト戦略」がおすすめです。基本は安いインデックス型で土台を作り、期待したい部分だけプロに任せる形です。
成績が落ちてきたら、未練を残さず安いファンドへ乗り換える勇気も必要になります。アクティブ型は「手数料というコストを払って、プロの目利きを買っている」という感覚で付き合うのが一番ですよ。
まとめ:手数料と隠れコストを制してインド株で資産を増やす
インド株投資で損をしないためのポイントは、表面的な数字だけでなく、中身をしっかり見極めることです。最後にもう一度、賢い選び方をまとめました。
- 信託報酬は「楽天」や「SMAM」などの0.3〜0.4%台が最安水準
- 隠れコストを抑えるために、純資産が100億円以上の大きなファンドを選ぶ
- 運用報告書で、手数料以外の「その他費用」が膨らんでいないか確認する
- 2024年のインド税制改正により、1年以上の「長期保有」がさらに重要になった
- 新NISAの「成長投資枠」を使い、ポイント還元もフル活用して実質コストを下げる
- プロに任せるアクティブ型は、高い手数料に見合う成績を出しているか厳しくチェックする
インドの成長はまだ始まったばかりです。無駄な手数料を1円でも減らして、その分を自分の資産として積み上げていきましょう。まずは自分が使っている証券会社で、一番安いインド株ファンドを検索するところから始めてみてくださいね。
