金と債券の比率はどうする?FIRE後の資産を守るディフェンシブな構成を解説

せっかくFIREを達成しても、持っている株が暴落して資産が半分になったら夜も眠れませんよね。株だけで運用するのは、ブレーキのないスポーツカーで高速道路を走るようなものです。今回は、あなたの大切な資産を守る「鎧(よろい)」の役割を果たす金と債券について、理想的なバランスを一緒に考えていきましょう。この記事を読み終わる頃には、どんな不景気が来てもどっしりと構えていられる、最強の守備固めができるようになります。

目次

金と債券の比率はどうする?FIRE後にまず試したい25%ずつの構成

株が上がっているときは気分がいいですが、いざ暴落が来ると「このまま仕事に戻らなきゃいけないの?」と不安が押し寄せてきます。そんな心のザワつきを抑えてくれるのが、守りに特化した資産の組み合わせです。まずは、世界中の投資家が教科書にしている、最もシンプルで強力なバランスから見ていきましょう。

どんな嵐でも沈まない「パーマネント・ポートフォリオ」

パーマネント・ポートフォリオとは、1980年代にハリー・ブラウンという投資家が考え出した「どんな経済状況でも資産を守り抜く」ための組み合わせです。景気が良いときも悪いときも、物価が上がるときも下がるときも、資産が大きく減らないように設計されています。

この考え方のすごいところは、過去の歴史の中でどんな大暴落が来ても、ダメージを最小限に抑えてきた実績がある点です。株、債券、金、現金をそれぞれ同じ分量だけ持つことで、お互いの弱点を補い合います。「大きく稼ぐこと」よりも「絶対に負けないこと」を優先したいFIRE後の生活には、まさにぴったりの盾になります。

4つの資産に均等に分けるだけでいい理由

やり方はとても簡単で、資産全体を「株 25%」「債券 25%」「金 25%」「現金 25%」の4等分にするだけです。株が下がっても債券が踏ん張り、物価が上がってお金の価値が下がっても金が価値を維持してくれます。難しい景気判断を一切しなくていいのが、このプランの最大の魅力です。

投資に詳しくない人でも、ただ25%ずつに分けるだけでプロ級の守備が手に入ります。あれこれ悩んでストレスを抱えるのは、自由を求めてFIREした目的と矛盾してしまいますよね。「何も考えずに持ち続けるだけで資産が守られる」という安心感は、リタイア生活の質を劇的に高めてくれます。

生活費を安定して引き出すための資金計画

資産を4つに分けると、暴落時でも「どれか一つは値上がりしている」という状態を作りやすくなります。例えば株が暴落しているときは、値上がりしている金や、価値が変わらない現金を切り崩して生活費に充てることができます。これにより、安いときに株を売ってしまうという、投資で一番やってはいけない失敗を防げます。

この25%ずつの構成をベースにすれば、1年間の生活費がいくら必要なのかを計算するのも楽になります。現金と債券を合わせて50%持っていれば、数年分の生活費が常に確保されている状態になるからです。「最悪、株がゼロになっても数年は生きていける」という余裕こそが、FIREを継続するためのガソリンになります。

安全な資産を守るために債券をポートフォリオに入れるメリット

債券は、国や会社にお金を貸して、そのお礼として利息をもらう仕組みです。株のように1日で10%も動くことは滅多にありません。地味に思えるかもしれませんが、この「地味さ」こそが、荒波のような市場であなたのボートを安定させる重石(おもし)になってくれます。

総合債券ETFのBNDやAGGを主役にする

債券を自分で一から選ぶのは大変ですが、米国債や優良な社債をまるごと詰め合わせたETFを使えば、一瞬で分散投資が完了します。代表的な銘柄が「BND」や「AGG」です。これらは経費率が0.03%と驚くほど安く、世界中の投資家に愛されています。

どちらも、アメリカの格付けが高い債券を数千種類も集めているため、1社が倒産してもビクともしません。株が暴落してパニックになっている市場でも、これらの債券ETFはどっしりと構え、むしろ価格が上がることもあります。BNDやAGGをポートフォリオの背骨に据えることで、資産全体のガタつきを抑えることができます。

債券ETFの代表格である「BND」と「AGG」の主な中身をまとめました。

項目BNDAGG他との違い
正式名称バンガード・米国総合債券ETFiシェアーズ・コア米国総合債券ETF世界最大級の安定感
経費率0.03%0.03%圧倒的に維持費が安い
銘柄数約18,000銘柄約11,000銘柄分散の規模が桁違い
主な投資先米国政府、政府系機関、社債米国政府、社債、MBSほぼ同じだがBNDがより分散

どちらを選んでも大きな差はありませんが、自分が使っている証券会社で買いやすい方を選べば大丈夫です。楽天証券やSBI証券なら、どちらも1株から気軽に買えるようになっています。

定期的に入ってくる利息が「心の支え」になる

債券ETFを持っていると、毎月または数ヶ月に一度、利息(分配金)が口座に振り込まれます。株の配当金に比べて金額の変化が少なく、家計の管理がしやすいのが特徴です。FIRE後の無職の状態において、「働かなくてもお金が入ってくる」という実感を毎月得られるのは、想像以上に心を落ち着かせてくれます。

利回りはその時の金利によりますが、安定して数パーセントを受け取れるのは大きな強みです。株が暴落していても、債券からの利息がチャリンと入ってくれば、「まあなんとかなるか」と前向きな気持ちになれます。 この精神的な安定こそ、長期投資を成功させるための一番のスパイスです。

  • 毎月分配型の銘柄を選べば、お給料日のような感覚を味わえる
  • 振り込まれた利息をそのまま生活費に回すことで、資産の取り崩しを減らせる
  • 景気が悪くなって金利が下がると、債券の価格そのものが上がる性質がある

株の暴落時にクッションの役割を果たしてくれる

歴史的に見ても、株が大きく下がるときは債券が買われる傾向があります。投資家がリスクを避けて、より安全な債券にお金を移動させるからです。これを「逆相関」と呼びます。株が30%下がったとしても、債券が5%上がってくれれば、資産全体の目減りは緩やかになります。

資産が減るスピードを遅くできれば、冷静さを失わずに済みます。多くの人が投資で失敗するのは、暴落に耐えきれず、一番安いところで手放してしまうからです。債券というクッションを敷いておくことで、市場の混乱を「他人事」のように眺めていられる強さが手に入ります。

  • リーマンショックやコロナショックの際も、債券は株よりずっと軽傷だった
  • 資産の変動を小さくすることで、再就職を考えるような不安を消せる
  • 「守り」の資産があるからこそ、残りの「攻め」の株を長く持ち続けられる

金を5%から10%持っておくと暴落時に心が折れない

金は、それ自体が利息を生むわけではありません。しかし、4,000年以上も価値を認められ続けてきた「究極の守り」です。株やお札の価値が信じられなくなったとき、最後に頼りになるのがこの実物資産です。

株がダメなときほど輝きを増す「金」の特性

株は会社の業績が悪くなれば紙切れになるリスクがありますが、金にはその心配がありません。世界中で価値が認められているため、最悪の事態における「世界共通の通貨」として機能します。特に、戦争や大恐慌など、世の中が不安定になったときほど金の価格は跳ね上がる傾向があります。

FIRE生活において、自分の全資産が電子データ(株や債券)だけだと、システム障害や大きな危機が起きたときに不安になります。ポートフォリオの一部に金を入れておくことは、投資という枠を超えた「人生の保険」になります。 株と全く違う動きをする金を混ぜることで、資産全体のバランスがより強固なものになります。

インフレでお金の価値が下がったときのお守り

世界中でお札が大量に刷られると、お金の価値が下がって物価が上がります(インフレ)。100円で買えたパンが200円になるような事態は、現金しか持っていない人にとって最大の脅威です。しかし、発行量に限りがある金は、インフレになればなるほどその価値(価格)が上がっていきます。

金は「実物資産」の代表選手であり、価値がゼロになることは絶対にありません。「将来、物価が上がり続けて生活が苦しくなったらどうしよう」という不安への一番の答えが、金を持つことです。 資産の5%から10%を金にしておくだけで、インフレへの備えはぐんと進みます。

手数料を抑えて金を持つならGLDMやIAUがおすすめ

金の現物を自宅の金庫に置くのは盗難の心配がありますが、ETFなら証券口座で安全に管理できます。中でも「GLDM」や「IAU」は、現物の金をしっかり裏付けとして持ちながら、管理コスト(経費率)を極限まで抑えた優秀な銘柄です。

かつては「GLD」という銘柄が主流でしたが、今はよりコストの安いGLDMなどが人気です。1株の価格も安く設定されているため、余ったお金で少しずつ買い足していくのにも向いています。 | 項目 | GLDM | IAU | 他との違い |

| :— | :— | :— | :— |

| 正式名称 | SPDR ゴールド・ミニ・シェアーズ・トラスト | iシェアーズ ゴールド・トラスト | どちらも金現物に連動 |

| 経費率 | 0.10% | 0.25% | GLDMの方が圧倒的に低コスト |

| 1株の価格 | 約5,000〜6,000円 | 約3,000〜4,000円 | 少額から買いやすい |

| 信頼性 | 世界最大級の運用会社 | 世界最大級の運用会社 | どちらもトップクラスの安心感 |

コストを最優先するならGLDMが良いでしょう。IAUも非常に優れた銘柄ですが、今のところはGLDMの方が維持費の面で少しだけリードしています。どちらも、金現物を保管するためのコストがしっかり反映されており、実物を持っているのと変わらない効果が得られます。

ディフェンシブな構成を具体的に作るための見本

「守り」の比率をどう決めるかは、あなたの性格や資産額によって変わります。ここでは、世界的に有名な投資家が実践しているモデルケースを参考に、自分なりの黄金比を見つけるヒントを探ってみましょう。

世界一の投資家が教える「オール・ウェザー」の比率

世界最大のヘッジファンドを運営するレイ・ダリオ氏が提唱したのが「オール・ウェザー(全天候型)」戦略です。その名の通り、どんな天候(経済状況)でも資産を減らさないことを目指しています。その比率は、私たちが想像する以上に「債券」を重視したものです。

具体的には「株 30%」「長期債券 40%」「中期債券 15%」「金 7.5%」「商品(コモディティ) 7.5%」という構成です。株の3倍近い量を債券と金で持つことで、暴落の衝撃を徹底的に殺しています。 これだけ守りを固めていれば、100年に一度の大恐慌が来ても、涼しい顔でコーヒーを飲んでいられるはずです。

自分のリスク許容度に合わせてカスタマイズするコツ

ダリオ氏の戦略は非常に守りが堅いですが、まだ資産を少しずつ増やしたい人には少し物足りないかもしれません。そんな時は、基本の25%ずつのルールから、少しだけ株の比率を上げて「株 40%:債券 40%:金 10%:現金 10%」のように調整してみるのがおすすめです。

大切なのは、市場が暴落したときに「これなら耐えられる」と思える比率にすることです。一度決めた比率を紙に書いて、冷蔵庫に貼っておきましょう。 自分の心の限界を知ることが、FIRE後の運用を失敗させないための最大のテクニックです。

  • 慎重派なら債券と金の合計を60%以上にする
  • 積極派なら株を50%程度まで増やし、残りを守りに回す
  • 年齢が上がるにつれて、守りの資産の比率を少しずつ高めていく

最初の数年分は「現金」で持っておくという鉄則

どんなに優れたポートフォリオでも、明日使うお金が足りなくなっては意味がありません。投資に回すお金とは別に、生活費の2〜3年分は「現金」として銀行に置いておきましょう。これが最強の防衛策になります。

現金があれば、暴落が起きても「まあ、2年は株を売らなくていいしな」と余裕が生まれます。この余裕がないと、底値で株を売ってしまうという、取り返しのつかないミスをしてしまいます。現金は利息こそつきませんが、あなたの「心の平穏」という最高の配当を生み出してくれるのです。

  • 現金は「すぐに使える状態」にしておく
  • 暴落時はこの現金を切り崩し、ポートフォリオをいじらない
  • 1年ごとに、使った分の現金を資産から補充する仕組みを作る

資産の比率が崩れたときのリバランスは年に1回でOK

投資を続けていると、値上がりした資産の比率が大きくなり、値下がりした資産の比率が小さくなっていきます。これを元の理想的な比率に戻す作業を「リバランス」と呼びます。

5%以上のズレを修正して「安く買い高く売る」

例えば、株が絶好調で、本来25%のはずが30%に増えていたとします。逆に債券が下がって20%になっていたら、増えた株を5%分売って、そのお金で安くなった債券を5%分買い増します。これがリバランスです。

この作業をすると、意識しなくても「高いときに売り、安いときに買う」という理想の投資行動ができてしまいます。「最近、株が上がりすぎて怖いな」と感じる必要はありません。 数字がズレたら淡々と元に戻す、ただそれだけであなたの資産は守られます。

  • 理想の比率から5%以上ズレたら調整を検討する
  • 欲を出して、値上がりしている資産を持ち続けない
  • 逆に、値下がりしている資産を「ダメな子」だと見捨てない

手間をかけずに資産を元通りにするタイミング

リバランスを毎日気にする必要はありません。1年に1回、例えば自分の誕生日や年末年始など、決まった日にチェックするだけで十分です。頻繁にやりすぎると、売買手数料がかさんでしまい、逆にもったいないことになります。

「1月1日に資産を確認して、比率を戻す」といった具合にルール化してしまいましょう。手間をかけずに、機械的に行うのが長く続けるコツです。 自由な時間を楽しむためのFIREですから、投資の管理に時間を使いすぎてはいけません。

  • 記念日などの覚えやすい日を「リバランスの日」に決める
  • ズレが小さいときは、あえて何もしないという選択もアリ
  • 計算にはスマートフォンやパソコンの表計算ソフトを活用する

税金の支払いを最小限にするための賢い売り方

資産を売ると、利益に対して約20%の税金がかかってしまいます。これを防ぐためには、「売って調整」するのではなく「足りないものを買い足して調整」するのが賢いやり方です。新しく入ってきたお金や、余っている現金で、比率が下がっている資産を買い増すのです。

これを「ノーセル・リバランス」と言います。売らなければ税金はかからないため、資産をより効率的に増やすことができます。 FIRE後に資産を切り崩している最中なら、比率が上がりすぎている資産から優先的に売って生活費に充てる、という方法も効果的です。

  • 配当金や利息を、比率が下がっている銘柄の買い増しに使う
  • 生活費を引き出すタイミングを、リバランスの機会にする
  • 税金の支払いを先送りにすることで、複利の効果を最大にする

新NISAで金や債券を買って税金を節約するコツ

2024年から始まった新NISAは、守りの資産を育てるのにも絶好の場所です。本来かかるはずの税金をゼロにできれば、実質的な利回りを1%以上押し上げることも可能です。

成長投資枠を使って分配金を非課税で受け取る

新NISAの「成長投資枠」を使えば、BNDやGLDMといった米国ETFを非課税で買うことができます。通常なら分配金から約20%が引かれてしまいますが、NISAならその分が丸ごとあなたの手元に残ります。

例えば、年間10万円の利息が入る場合、普通の口座なら8万円弱になりますが、新NISAなら10万円がそのまま振り込まれます。この2万円の差をバカにしてはいけません。10年、20年と積み重なれば、生活を支える大きな力になります。

  • 債券ETFの利息を非課税で受け取れるメリットは大きい
  • 特定口座よりも優先して新NISAの枠を埋めていく
  • アメリカで引かれる10%の税金はNISAでもかかるが、国内分が無料になるだけで十分にお得

投資信託とETFはどちらがFIRE生活に向いている?

新NISAでは、ETFだけでなく「投資信託」という形でも債券や金に投資できます。投資信託のメリットは、分配金を出さずに中で再投資してくれるため、資産の成長スピードが早いことです。一方、ETFは定期的にお金が振り込まれるため、日々の生活費に使いやすいという利点があります。

今すぐ生活費として現金が欲しいならETF、まだ資産を増やしている段階なら投資信託、という使い分けがおすすめです。自分の現在の状況に合わせて、出口戦略をイメージしながら選びましょう。 最近は、投資信託でも驚くほど手数料が安い商品が増えています。

  • 投資信託は「100円」から買える手軽さが魅力
  • ETFは「市場が開いている間、いつでも売買できる」自由度がある
  • 管理の楽さを取るなら投資信託、キャッシュフロー重視ならETF

楽天証券やSBI証券をフル活用して管理を楽にする

ネット証券を使えば、米国ETFの買い付け手数料が無料になるキャンペーンも多いです。特に楽天証券やSBI証券は、NISA口座での米国ETF買付手数料を無料にしていることが多く、非常に有利に運用を始められます。

管理画面も使いやすく、今の資産比率を一目で確認できるツールも充実しています。ツールを味方につけて、自分のポートフォリオが理想の比率からどれくらいズレているかをパッと把握できるようにしておきましょう。 便利な機能はどんどん使い倒すべきです。

  • 買付手数料無料の銘柄を優先的にチェックする
  • 配当金や利息が自動で振り込まれる設定を確認しておく
  • 資産推移のグラフを見て、自分の守りが効いているかを確認する

インフレで資産の価値を減らさないための最終手段

最後に、もしもの時のための「インフレ対策」についても触れておきます。せっかく貯めた1億円も、物価が2倍になれば価値は半分です。このリスクを最小限にするための考え方を紹介します。

物価高に強い「物価連動債」を混ぜる選択肢

普通の債券は、インフレに弱いという弱点があります。しかし、「物価連動債(TIPs)」という特殊な債券は、物価が上がると連動して元本や利息が増える仕組みになっています。これを少し混ぜておくだけで、インフレへの耐性が一気に高まります。

「金」と並んで、インフレ時の強い味方になってくれるのがこのTIPsです。「現金や普通の債券だけでは不安」という慎重な方は、資産の数%をこれに割り振ることを検討してみてください。 複雑な仕組みですが、ETFなら簡単に購入できます。

  • インフレが進むほど、もらえる利息や元本が増える
  • 普通の債券が苦手とする場面で、真価を発揮する
  • 資産のすべてをこれにするのではなく、スパイスとして加える

円安による資産の目減りを米国資産でカバーする

日本だけで生活していると気づきにくいですが、円安が進むと輸入に頼っている日本の物価はどんどん上がります。資産をすべて日本円で持っていると、世界的に見てあなたの資産は目減りしていることになります。

BNDやGLDMといった米国ETFを持つことは、自然と「ドル」を持つことになります。円安になればなるほど、ドル建て資産の円換算額は上がっていくため、通貨の分散としても非常に効果的です。 自分の生活を守るために、資産を一つの通貨に固めないことが大切です。

  • 世界最強の通貨である「ドル」を一定割合持つ安心感
  • 円安による物価高を、ドルの値上がりで相殺する
  • 日本円、米ドル、金という「3つの軸」で資産を支える

生活コストを下げて資産の寿命を延ばす考え方

最高の投資は、実は「自分の支出をコントロールすること」です。資産運用で利回りを1%上げるのは大変ですが、生活費を10%削るのは、工夫次第でそれほど難しくありません。インフレが来たとしても、無駄を省いた身軽な生活をしていれば、ダメージは少なくて済みます。

FIRE後の醍醐味は、見栄を張るための出費から解放されることです。「本当に自分を幸せにするもの」にだけお金を使う習慣があれば、資産の比率が多少崩れても動じることはありません。 守りの運用と、賢い支出。この両輪が揃って初めて、FIRE生活は完成します。

  • 固定費を見直し、浮いたお金を「守りの資産」の買い増しに充てる
  • 自炊や趣味を充実させ、お金をかけずに楽しむ達人になる
  • 資産の寿命を延ばすのは、高い利回りよりも低い支出である

まとめ:自分だけの「最強の盾」をポートフォリオに組み込もう

FIRE後の資産運用は、攻めよりも「守り」が主役です。株の華やかな上昇に目を奪われがちですが、本当にあなたの自由を守ってくれるのは、地味で堅実な債券と金であることを忘れないでください。

  • まずは「株・債券・金・現金」を25%ずつ持つことから検討する。
  • 債券(BNDやAGG)をポートフォリオの背骨にし、安定した利息を得る。
  • 金(GLDMやIAU)を5%〜10%持ち、暴落やインフレの保険にする。
  • 年に1回は比率をチェックし、ズレていたら淡々とリバランスする。
  • 新NISAの枠をフル活用して、税金という「最大のコスト」をカットする。
  • 生活費の数年分は現金で確保し、市場のパニックに巻き込まれないようにする。

リタイア生活は、不安を感じるためにあるのではありません。しっかりとした守備を固めることで、心から自由な時間を楽しめるようになります。まずは自分の今の資産を紙に書き出して、理想の比率とどれくらいズレているかを確認することから始めてみませんか。

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この記事を書いた人

MONEY STUDIO編集部は、投資・金融分野の情報収集・分析を行う複数名の編集メンバーで構成されています。
一次情報・公式データ・実体験をもとに記事を制作しています。
特定の金融商品や投資手法を過度に推奨することはなく、メリットだけでなくデメリットやリスクも明示することを編集方針としています。

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