1489と1651はどっちが優秀?日本株高配当ETFの銘柄選定ルールを比較

「日本株の配当金でお小遣いを増やしたい」と考えたとき、必ず候補に上がるのが1489と1651の2つです。どちらも同じ運用会社が手がける人気のETFですが、中身をのぞくと驚くほど性格が違います。

適当に選んでしまうと「思ったより配当が少ない」「値動きが激しくて怖い」と後悔することになりかねません。この記事では、あなたの投資スタイルにどちらが合っているのか、具体的な数字とルールを並べてハッキリさせます。

目次

1489と1651はどっちが優秀?それぞれの特徴から導く結論

投資の世界に「これさえ買えば絶対」という正解はありません。1489と1651のどちらが優秀かは、あなたが「利回りの高さ」と「企業の安定感」のどちらを優先するかで決まります。

まずは、自分の好みがどちらに近いか想像しながら読み進めてみてください。結論から言えば、利回り重視なら1489、安心感重視なら1651があなたのベストパートナーになります。

利回りの高さで選ぶなら1489がリード

1489は、日経平均株価の中から「配当利回りが高い50社」を機械的に選んでいます。そのため、分配金として受け取れる金額のインパクトは、1651よりも大きくなる傾向があります。

とにかく1円でも多くの配当金を受け取りたい人にとって、この利回りの高さは大きな武器です。信託報酬も年率0.044%と驚くほど安いため、コストを抑えて効率よくお小遣いを稼ぐことができます。

企業の質や財務の安定感なら1651に軍配

1651は、配当が高いだけでなく「その配当を出し続けられる体力があるか」という点に厳しく目を光らせています。世界的な指数会社であるMSCIが、独自の基準で企業の財務をチェックしているからです。

ただ利回りが高いだけの「危ない会社」が入りにくい仕組みになっています。大負けを避けつつ、長くじっくりと配当をもらい続けたい慎重派の人には、1651の方が心強い味方になってくれます。

迷ったら半分ずつ持つという贅沢な選択肢

「どちらも捨てがたい」と感じるなら、両方を半分ずつ買うのも立派な戦略です。1489の攻めの姿勢と、1651の守りの姿勢を組み合わせることで、バランスの良いポートフォリオが完成します。

  • 1489で高利回りの恩恵を受ける
  • 1651で全体の安定感を高める
  • 日本株の高配当市場を幅広くカバーできる

2つを組み合わせることで、特定の銘柄が減配した時のダメージを分散できるため、精神的な余裕も生まれます。

1489の銘柄選定ルール!日経225から50社を選ぶ基準

1489が追いかけているのは「日経平均高配当株50指数」という指標です。名前の通り、日経平均を構成する225銘柄の中から、配当のいい50銘柄を選び出しています。非常に分かりやすいルールで動いているのが特徴です。

日経平均に選ばれたエリートの中から利回り順に並べる

1489の土台となるのは、日本を代表する企業が集まる「日経225」です。その中から、配当利回りが高い順番に50社を抜き出して構成されています。

土台がしっかりした企業ばかりなので、無名の会社が混ざる心配がありません。誰もが知る有名企業の株を、配当がおいしいタイミングでまとめて持てるのが1489の強みです。

売りたい時にすぐ売れる流動性の高い株だけを残す

単に配当が高いだけでなく、株の取引が活発に行われているかどうかもチェックされます。取引が少ない株だと、いざという時に適切な価格で売買できなくなるからです。

こうした「売りやすさ(流動性)」を考慮しているため、運用の安定感が増しています。大きな金額を投資したい時でも、市場の混乱に巻き込まれにくい安心感があります。

毎年6月に実施される年に一度の定期健診

1489は、毎年6月に銘柄の入れ替えを行います。配当が下がってしまった会社を外し、新しく利回りが上がった会社を仲間に加える作業です。

  • 年に一度の自動アップデート
  • 常に「今、配当が良い株」をキープできる
  • 投資家が自分で銘柄を入れ替える手間がいらない

一度買っておけば、運用会社が自動で中身をリフレッシュしてくれるため、私たちは配当の通知を待つだけで済みます。

1651の銘柄選定ルール!MSCIが重視するクオリティの中身

1651が基準にしているのは「MSCIジャパン高配当利回り指数」です。こちらは1489よりもチェック項目が多く、合格ラインが少し高めに設定されています。投資家が最も怖がる「突然の減配」を避けるための工夫が随所に散りばめられています。

配当の高さだけでなく稼ぐ力を厳しく審査する

1651のルールでは、利益をしっかり出しているかどうかが厳しく問われます。無理をして配当を出している会社は、将来的に減配するリスクが高いからです。

「配当性向」といって、利益のうちどれくらいを配当に回しているかもチェックされます。身の丈に合った配当を出している、健全な企業だけを厳選して集めているのが1651のこだわりです。

借金まみれではないか財務の健全性をチェック

企業の借金の多さも、選定時の重要なポイントになります。借金が多いと、景気が悪くなった時に真っ先に配当がカットされてしまうからです。

財務が安定している会社は、多少の不景気でも配当を維持する力があります。「長く、安定して」という言葉を大切にしたい人にとって、この財務チェックは非常に価値のあるフィルターになります。

突然の減配リスクを避けるための継続的な評価

1651は年2回、5月と11月に銘柄を見直します。1489よりも頻繁にチェックを入れることで、企業の不穏な動きをいち早く察知しようとしています。

  • 半年ごとの丁寧なメンテナンス
  • 財務が悪化した銘柄を早めに除外
  • 常に「質」の高いポートフォリオを維持

1489が「今の利回り」を重視するのに対し、1651は「未来も配当を出せるか」を重視していると言えます。

1489と1651の配当利回りと手数料を数字で比較

どちらを選ぶにしても、やっぱり気になるのは具体的な数字ですよね。1489はコストの安さが最大の武器ですが、1651も負けてはいません。それぞれのスペックを表にまとめて比較してみましょう。

① 解説テキスト:

1489の信託報酬は年0.044%と、日本株の高配当ETFの中では限界に近い安さを実現しています。100万円預けても年間の手数料はわずか440円程度です。一方の1651は0.1045%と少し高めですが、それでも一般的な投資信託に比べれば十分に格安な部類に入ります。

利回りの実績については、1489の方が高く出やすい傾向にあります。1651は財務の厳選を行っている分、どうしても利回りは1489に一歩譲ることが多いのが実情です。コストと利回りのどちらに重きを置くかが判断の分かれ目になります。

② 詳細情報テーブル:

項目1489 (日経高配当50)1651 (MSCI高配当)違いのポイント
信託報酬 (税込)年 0.044%年 0.1045%1489の方が半分以下の安さ
銘柄数50銘柄30〜40銘柄程度1489の方が幅広く分散
選定ルール利回り順 (シンプル)財務+配当継続性 (厳格)1651は「質」を重視
主な投資対象日本の大型株中心財務が健全な大型株土台となる指数が異なる

③ 誘導・比較:

「1円でもコストを削りたい」という完璧主義な方には、迷わず1489をおすすめします。反対に「多少の手数料を払ってでも、プロの厳しい目で選ばれた安心感がほしい」という方には1651がしっくりくるはずです。どちらも業界内では超低コストなので、あとは好みの問題です。

実際の配当金は過去どのくらいの割合だったか

これまでの実績を見ると、1489は年利4%〜5%を超える時期も珍しくありませんでした。一方で1651は、3%〜4%台で安定して推移することが多いです。

この差を「物足りない」と感じるか「安定の代償」と感じるかが分かれ道です。高い利回りは魅力ですが、その分だけ値動きの激しさも引き受けることになる点は覚えておきましょう。

運用実績や値動きの違いから見る優秀なポイント

ETFは中身の銘柄によって、得意な相場と苦手な相場があります。1489は「銀行」や「商社」といった、景気の波を強く受ける業種が多めになりがちです。一方で1651は、業種が特定の分野に偏りすぎないように調整されています。

景気がいい時にグンと伸びる1489の爆発力

1489の中身を見ると、銀行や鉄鋼、商社といった「景気敏感株」と呼ばれる銘柄が上位に並ぶことが多いです。こうした銘柄は、日本の景気が良くなると一気に株価が跳ね上がります。

配当だけでなく、株価の値上がり(キャピタルゲイン)も期待したい時に、1489は大きなパワーを発揮してくれます。日本株ブームが来ているような時期には、1651を置き去りにするほどの成長を見せることもあります。

相場が荒れた時に底堅さを見せる1651の守備力

1651は特定の業種に中身が偏りすぎないよう、ルールで上限が決められています。そのため、特定の業界が不況に陥っても、全体のダメージを抑えられる「守りの固さ」があります。

株価の乱高下でハラハラしたくない人にとって、このマイルドな値動きは大きなメリットです。「寝ている間に資産が激減していた」というリスクを少しでも減らしたいなら、1651の優秀さが光ります。

銀行や商社などの中身の比率がどう違うか

1489は「利回りが高い株」を集めるため、どうしても高配当な銀行株などの割合が高くなります。一方の1651は、財務基準を通った様々な業種がバランスよく混ざっています。

  • 1489:特定の業種の勢いに乗りやすい
  • 1651:どんな局面でも平均的に強い
  • 自分の持っている他の株と被らない方を選ぶのもアリ

すでに自分で銀行株をたくさん持っているなら、1651を選んで業種を分散させるという考え方も非常に賢いやり方です。

分配金が出る月や受け取りの手順はどうなっている?

高配当投資の醍醐味は、なんといっても定期的に口座へ振り込まれる現金ですよね。1489も1651も、分配金のスケジュールは共通しています。特別な手続きはいっさい不要で、持っているだけでお金が届く仕組みを解説します。

1月・4月・7月・10月の年4回お小遣いが届く設定

どちらのETFも、年に4回決算があります。3ヶ月に一度のペースでお金が振り込まれるため、まるでボーナスが年4回あるような楽しい気分を味わえます。

「次はいくら入るかな」とカレンダーを眺めるのは、高配当投資家だけの特権です。一度にまとめてもらうよりも、こまめに受け取ることで、日々の生活費や再投資に回しやすくなります。

カレンダーにメモしたい決算スケジュールの基本

分配金をもらうためには、決まった日(権利付最終日)に株を持っている必要があります。通常、決算月の7日ごろがその期限になることが多いです。

この日を過ぎてから買っても、その回の分配金はもらえません。「どうしても次の分配金からほしい」という場合は、月の上旬までに買い付けを済ませておくのが確実です。

証券口座へ自動で振り込まれる受け取りの仕組み

ETFの分配金は、あなたが使っている証券口座へ直接「現金」として振り込まれます。難しい書類を書いたり、どこかへ連絡したりする必要はありません。

  • 証券会社からの通知を確認するだけ
  • NISA口座なら非課税で全額受け取れる
  • 再投資に回すもよし、美味しいランチを食べるもよし

完全な「不労所得」として、手間をかけずにお金を増やせるのがETF投資の素晴らしいところです。

どちらの日本株高配当ETFを選ぶべきか判断するチェックリスト

最後に、あなたがどちらを選ぶべきか判断するための基準を整理しました。どちらも優秀な銘柄であることは間違いありませんが、あなたの性格や目標に合わせて選ぶのが一番です。

徹底的にコストを抑えて利回りを追求したい人

もしあなたが「1円でもコストを安くし、1円でも多く配当をもらいたい」と考えるストイックな投資家なら、1489が最適解になります。

年率0.044%という手数料の安さは、長期で持てば持つほど大きな差となって現れます。とにかく数字上の効率を最優先したいなら、1489を選んでおけば間違いありません。

企業の倒産や減配リスクをできるだけ避けたい人

「多少の利回りの差よりも、安心して枕を高くして寝たい」という慎重派のあなたには、1651をおすすめします。

MSCIの厳しい財務フィルターを通った銘柄たちは、不況の際にも粘り強い走りを見せてくれます。資産を守りながら、ゆったりと配当を楽しみたい人には、1651の選定ルールが大きな安心感を与えてくれるはずです。

新NISAの成長投資枠で長く持ち続けたい人

新NISA(少額投資非課税制度)で、一生モノの資産として持ち続けたいなら、1651の「質の高さ」がより魅力的に映るかもしれません。

もちろん、1489をNISAで持つ人もたくさんいます。大事なのは、自分が納得できるルールで選ばれた銘柄かどうかです。 どちらか一方で迷うなら、まずは最低単位(1口)ずつ買って、実際の値動きを肌で感じてみることから始めてみましょう。

まとめ:自分のスタイルに合った優秀なETFで配当生活を始めよう

1489と1651の比較、いかがでしたか。どちらも日本を代表する高配当ETFですが、その「優秀さ」の定義が全く異なることがお分かりいただけたかと思います。

  • 1489は「利回りの高さ」と「コストの安さ」で日本一を目指す攻めのETF
  • 1651は「財務の健全性」と「配当の継続性」を重視する守りのETF
  • 手数料は1489が年0.044%で、1651(年0.1045%)を圧倒
  • どちらも年4回(1, 4, 7, 10月)分配金がもらえる
  • 景気敏感株の勢いに乗りたいなら1489、分散の安定感なら1651
  • 銘柄数は1489が50社、1651が30〜40社程度で厳選されている
  • NISAの成長投資枠を使えば、分配金を非課税でまるごと受け取れる

配当金がある暮らしは、心にゆとりを与えてくれます。まずはSBI証券や楽天証券などのアプリを開いて、現在の株価を検索してみてください。今日という日が、あなたの配当生活の記念すべき1日目になるかもしれません。

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この記事を書いた人

MONEY STUDIO編集部は、投資・金融分野の情報収集・分析を行う複数名の編集メンバーで構成されています。
一次情報・公式データ・実体験をもとに記事を制作しています。
特定の金融商品や投資手法を過度に推奨することはなく、メリットだけでなくデメリットやリスクも明示することを編集方針としています。

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