通貨強弱チャートの使い方!今最も強い通貨と弱い通貨を見抜く手順を紹介

「どの通貨ペアで取引すればいいか分からない」「急に動き出したけれど、何が原因か見えない」と悩んでいませんか。FXで勝つためには、チャートの形を見る前に、今どの国の通貨にお金が集まっているかを知ることが大切です。

それを一目で教えてくれるのが「通貨強弱チャート」です。これはドルや円といった個別の通貨のパワーバランスをグラフにしたもので、最強の通貨と最弱の通貨を組み合わせるだけで、勝ちやすい波に乗ることができます。この記事では、初心者でもすぐに実践できる強弱の見極め方と、おすすめのツールを分かりやすく説明します。

目次

通貨強弱チャートの使い方をマスターして今最も強い通貨と弱い通貨を見つける

チャートを開く前にまずやるべきことは、相場の主役を探すことです。通貨強弱チャートは、ボクシングのランキング表のようなものです。今誰が一番強くて、誰が一番負けているかを知ることで、わざわざ強い者同士の戦いに首を突っ込むような失敗を減らすことができます。

今の相場の様子をパッと見て、「今日は円が売られているから、円が絡むペアでチャンスを探そう」と判断できるようになります。相場の全体像を掴むことで、無駄なトレードが減り、利益を残せる確率がグンと上がります。

各通貨の勢いを一本の線で比べる仕組み

通貨強弱チャートは、ドルや円といったそれぞれの通貨が、他の通貨全部に対してどれだけ買われているかを計算してグラフにしています。普通のチャートは「ドル対円」のように2つのペアですが、これは「ドル対それ以外全部」という見方をします。

これにより、ドル自体が本当に強いのか、それとも円が弱いだけなのかがはっきり分かります。個別の通貨の「素の力」を可視化することで、相場の本当の主役が誰なのかを浮き彫りにする道具です。

上に突き抜けているのが最強で下に沈んでいるのが最弱

グラフの見方はとてもシンプルです。中央にある0のラインより上にいれば買われていて、下にいれば売られていると判断します。一番高い位置にある線がその時の「最強通貨」で、一番低い位置にある線が「最弱通貨」です。

一番上の通貨を買い、一番下の通貨を売るのが、FXで最も勢いに乗りやすい組み合わせになります。グラフの上下の幅が広がっていればいるほど、その通貨ペアのトレンドは強く、利益を出しやすい状態だといえます。

8つの主要通貨のパワーバランスを一目で把握する

分析の対象になるのは、世界の取引の大部分を占めるUSD(米ドル)、EUR(ユーロ)、JPY(日本円)などの主要8通貨です。これらがお互いにどう影響し合っているかを、一つの画面で見比べることができます。

例えば、米ドルが急上昇しているときに、日本円が急降下していれば、ドル円(USD/JPY)は強烈な右肩上がりのチャートになります。8つの線の絡み合いを見ることで、今この瞬間に世界のお金がどこへ向かっているのかを手に取るように知ることができます。

  • USD(米ドル):世界の基軸通貨
  • EUR(ユーロ):欧州の主要通貨
  • JPY(日本円):安全資産とされる通貨
  • GBP(英ポンド):値動きの激しい通貨
  • AUD(豪ドル):資源国通貨の代表

どこを見ればいい?通貨強弱チャートを見抜く手順とおすすめのツール

強弱を知るためには、使いやすいツールを選ぶことが大切です。最近はインストール不要で、スマホのブラウザからでもサクッと確認できるサイトが増えています。ここでは、多くのプロトレーダーもこっそり愛用している定番の道具を紹介します。

ブラウザで手軽に勢いをチェックできるMataf

Mataf(マタフ)は、世界中の投資家が使っている無料の分析サイトです。5分足といった短い時間から月足まで、好きな期間を選んで通貨の強さをグラフで見ることができます。

英語のサイトですが、グラフの色でどの通貨か判断できるので、言葉が分からなくても困りません。リアルタイムで更新されるため、今まさに動いている通貨を逃さず捉えることができます。

項目内容
ツール名Mataf(マタフ)
価格無料
対応デバイスパソコン、スマホ(ブラウザ)
特徴リアルタイム更新、複数の時間軸を選択可能

他のツールと比べても、グラフの読み込みが速く、外出先でスマホからパッと確認するのに最も適しています。難しい設定をせずに、すぐに今のパワーバランスを知りたい人におすすめです。

日本人トレーダーに馴染み深いKu-chartの読み方

Ku-chart(クーチャート)は、日本人の開発者が作った非常に精度の高いインジケーターです。特定の時点を「0」として、そこから各通貨が何パーセント動いたかを比較します。

主にMT4やMT5という取引ソフトに入れて使いますが、最近はこれと同じ仕組みをWEB上で公開しているサイトもあります。相対的な変化を数字で捉えるため、どの通貨が一番買われすぎているかを客観的に判断できます。

項目内容
ツール名Ku-chart(クーチャート)
価格無料(ソフトへの導入が必要)
対応デバイスパソコン(MT4/MT5)
特徴騰落率ベースの計算、精度の高い分析が可能

Matafに比べると導入に少し手間がかかりますが、自分の取引画面に表示させておけるので、チャートを見ながら強弱を確認できる強みがあります。じっくり腰を据えて分析したい中級者以上の人に向いています。

TradingViewで複数の線を重ねて表示させる設定

TradingView(トレーディングビュー)は、今や世界標準のチャートツールです。ここでも「Currency Strength Meter」などの名前で、有志が作った強弱チャートがたくさん公開されています。

自分のメインチャートの下に強弱グラフを表示させたり、メイン画面に直接重ねたりと、カスタマイズの自由度が非常に高いです。自分が使っている他の指標と一緒に強弱を見ることができるので、より深い分析が可能になります。

項目内容
ツール名TradingView(トレーディングビュー)
価格無料(一部有料プランあり)
対応デバイスパソコン、スマホ(アプリ)
特徴高度なカスタマイズ、アプリでの通知機能

他のサイトへ移動する手間が省けるため、トレードの効率が劇的に良くなります。自分好みの色や太さにグラフを調整して、世界に一つだけの使いやすい分析画面を作りたい人に最適です。

通貨強弱チャートを使いこなして勝ちやすい通貨ペアを選び出すコツ

ツールを使えるようになったら、次は「どのペアで戦うか」を決める番です。FXの基本は、強いものを買い、弱いものを売ること。これさえ守れば、大きな波に逆らって大損するリスクを減らすことができます。

一番元気な通貨と一番元気がない通貨をセットにする

最も成功率が高いのは、強弱チャートで一番上にいる通貨と、一番下にいる通貨の組み合わせです。例えば、米ドルが最強で日本円が最弱なら、迷わず「ドル円」での買いチャンスを探しましょう。

逆に、どちらも真ん中あたりでウロウロしている通貨同士を組み合わせても、はっきりしたトレンドは出ません。「元気いっぱいの通貨」と「ぐったりしている通貨」を戦わせるのが、FXで楽に利益を出すための方程式です。

円安やドル高といった相場の大きなテーマを読み取る

強弱チャートを見ていると、「今日はどの通貨も買われているのに、円だけが独歩安(一人だけ負けている)だな」といった状況に気づくことがあります。これがその日の相場の大きなテーマになります。

こうした日は、円が絡むすべての通貨ペアで「円売り」が加速します。個別のニュースを追いかけるよりも、グラフの形から「今の流行り」を読み取る方が、迷いなくトレードできます。

全く動いていない通貨同士のペアを避ける判断

グラフの線が一本に密集しているときは、どの通貨も同じくらいの強さで、綱引きをしている状態です。こういう時は、どの通貨ペアを選んでも方向感がなく、行ったり来たりを繰り返す難しい相場になります。

無理に手を出しても手数料(スプレッド)分で損をするだけです。「今は戦うべき時ではない」と教えてくれるのも、通貨強弱チャートの隠れた功績といえます。 線が離れ始めるまで、じっと待つ余裕を持ちましょう。

強い通貨と弱い通貨の関係が入れ替わるタイミングに注意する

相場は永遠に同じ方向へ動くわけではありません。最強だった通貨が勢いを失い、最弱だった通貨が反撃を開始する瞬間があります。この「順位の入れ替わり」こそが、新しいチャンスの始まりです。

0の基準線を越えて順位が入れ替わるときがチャンス

それまでマイナス圏(0より下)にいた通貨が、勢いよく0のラインを上に抜けてきたら、それは注目が集まり始めた合図です。逆にプラス圏から0を割り込んだ通貨は、見捨てられ始めた可能性があります。

この順位の入れ替わりは、新しいトレンドが生まれる起点になることが多いです。グラフがクロスする瞬間を狙うことで、大きな波の「初動」を捉えられるようになります。

線が一点に集まってから大きく広がるときのエネルギー

しばらく線が密集した状態が続いたあと、ある瞬間に上下にパカっと口を開けるように線が離れていくことがあります。これは、溜まっていたエネルギーが一気に解放されたサインです。

一度広がった線は、しばらくその方向へ進み続ける性質があります。この「広がりの初期」に乗ることができれば、短時間で大きな利益を狙うことが可能になります。

急角度で戻り始めた通貨がトレンド終了を知らせる合図

最強の通貨が急な角度で下を向き始め、最弱の通貨が上を向き始めたら、その日のトレンドが終わる合図かもしれません。これを「収束(しゅうそく)」と呼び、利益を確定させる良いタイミングになります。

「もっと伸びるかも」と粘りすぎると、戻りの動きに巻き込まれて利益を吐き出してしまいます。線の角度が緩やかになったり、向きが変わったりしたときは、潔く一度逃げる準備をしましょう。

通貨強弱チャートと組み合わせてさらに精度を上げるための指標

強弱チャートは万能ではありませんが、他の指標と組み合わせることで、その威力はさらに増します。複数の根拠を持つことで、より自信を持って注文ボタンを押せるようになります。

ボラティリティを測るインジケーターで勢いを確認する

強弱チャートで差が開いていても、全体の取引量(ボラティリティ)が少なければ、騙しに終わることもあります。ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)などの、値動きの幅を測る指標を一緒に見てみましょう。

強弱の差が大きく、さらにボラティリティも上がっていれば、それは「本物のトレンド」である確率が非常に高いです。勢いと値幅の両方を確認することで、ダマシに引っかかるリスクを最小限に抑えられます。

サポートラインやレジスタンスラインで反転の壁を探す

いくら通貨が強くても、目の前に大きな壁(過去の高値や安値)があれば、そこで一旦止まる可能性が高いです。強弱チャートで方向を決めたら、実際のチャートに水平線を引いて、どこまで伸びる余地があるか確認しましょう。

「勢いはあるけれど、もうすぐ壁にぶつかるな」と分かっていれば、高いところで掴まされる失敗を防げます。 強弱で「どの通貨か」を決め、ラインで「どこで入るか」を決めるのが最強の組み合わせです。

経済指標の発表スケジュールで突発的な動きに備える

強い通貨が急に弱くなる原因の多くは、政策金利の発表や雇用統計といった経済指標です。強弱チャートの形だけを信じていると、発表直後の急変に耐えられません。

その日にどんなイベントがあるかを確認し、発表前後はトレードを控えるといった守りの姿勢が大切です。 指標のあとに新しく生まれた強弱の流れに乗る方が、ずっと安全で確実です。

通貨強弱チャートを使うときに陥りやすい罠と失敗しないための考え方

便利な道具も、使い方を間違えれば毒になります。通貨強弱チャートを使う上で、多くの人がハマりやすい落とし穴をあらかじめ知っておきましょう。

過去の強さを見てこれから動くと勘違いしない

強弱チャートは、あくまで「これまでの動き」を計算したものです。グラフが一番上にいるからといって、これからさらに上がるとは限りません。むしろ、上がりすぎて今から下がる手前かもしれません。

「強くなっている途中」なのか「もう強くなりきって止まりそう」なのかを、チャートの形と照らし合わせて判断する冷静さが必要です。 グラフの向きだけでなく、その勢いが加速しているかを見極めましょう。

短い時間足のノイズに振り回されて判断を誤るリスク

1分足や5分足の強弱チャートを見ていると、1分ごとに順位がコロコロ入れ替わります。これに振り回されると、結局何が強いのか分からなくなり、あちこち手を出して自滅してしまいます。

まずは1時間足や4時間足といった長めの時間軸で、今の本当のボス(最強通貨)を確認してください。 その大きな流れを味方につけた上で、短い足でタイミングを測るのが正しい手順です。

順位が低い通貨を安易に逆張りで買わない規律

「一番売られているから、そろそろ上がるだろう」という逆張りの考えは、通貨強弱のトレードでは非常に危険です。弱い通貨には、それなりの理由があって売られ続けています。

「弱いから買う」のではなく「強くなり始めたから買う」のが鉄則です。 順位が下位で低迷している通貨は、見送るか、あるいはさらに売るための候補として考えるのが賢明です。

毎日3分で終わる通貨強弱チャートを使った相場チェックの習慣

FXをギャンブルにしないためには、日々のルーティンが欠かせません。朝起きてからの数分、このチャートを確認するだけで、その日の戦い方が180度変わります。

朝一番にどの国の通貨が買われているか順位を見る

朝、取引を始める前にまず強弱チャートを開きましょう。前日の夜にニューヨークで何が起きたのか、今朝の東京市場では何が注目されているのかが、順位を見れば一瞬で伝わってきます。

「今日はドルが強くて、円とユーロが弱いな」と呟けるようになれば、もうあなたは迷える初心者ではありません。 その日の主役通貨をリストアップすることから、投資家の1日が始まります。

昨夜のニューヨーク市場からの流れが続いているか確認する

FXは24時間動いていますが、時間の区切りがあります。昨夜のトレンドがそのまま継続しているのか、それとも東京時間になって反転したのかを、グラフの傾きから読み取ります。

流れが続いているなら順張り、流れが止まったなら様子見。 この判断を機械的に行えるようになると、無駄な負けが驚くほど減っていきます。

通貨の強弱が変わったときにスマホへ通知を送る設定

ずっとチャートを見ている必要はありません。TradingViewなどのアラート機能を使えば、通貨の強弱が入れ替わったときにスマホに通知を送ることができます。

チャンスが来たときだけスマホを開けばいいので、時間を有効に使えます。 FIREを目指して資産運用をしているなら、こうした仕組みを活用して、自分の時間を守りながら賢く稼ぐ姿勢を持ちましょう。

まとめ:通貨強弱チャートを味方につけて勝ちやすい波に乗ろう

通貨強弱チャートは、複雑な相場をシンプルにしてくれる魔法の鏡のような道具です。これを使うことで、今どの通貨ペアで取引すべきかがはっきりと見えてきます。

  • 個別の通貨の「素の力」を一本の線で可視化し、勢いを比べる。
  • 一番上にいる最強通貨と、一番下にいる最弱通貨を組み合わせてトレードする。
  • MatafやTradingViewなどの無料ツールを使い、リアルタイムの動きを追う。
  • 0のラインを越える瞬間や、線が広がり始める初動を狙う。
  • 長い時間足で大きな流れを掴み、短い時間足のノイズに惑わされない。
  • 毎日決まった時間に強弱をチェックし、その日の主役通貨を見極める習慣をつける。

投資の世界に「絶対」はありませんが、「確率の高い方」へ賭けることはできます。通貨強弱チャートを使いこなせば、あなたは常に有利な立場で相場と向き合えるようになります。明日の朝、まずは一つのサイトを開いて、一番元気な通貨を探してみることから始めてみませんか。

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この記事を書いた人

MONEY STUDIO編集部は、投資・金融分野の情報収集・分析を行う複数名の編集メンバーで構成されています。
一次情報・公式データ・実体験をもとに記事を制作しています。
特定の金融商品や投資手法を過度に推奨することはなく、メリットだけでなくデメリットやリスクも明示することを編集方針としています。

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