「株を買ったけれど、しばらく売るつもりはないし、ただ持っているだけ」という時間はもったいないですよね。実は、あなたが持っているその株を証券会社に貸し出すだけで、毎日レンタル料として金利がもらえる仕組みがあるんです。この記事では、寝ている株に働いてもらう方法や、賢くお小遣いを増やすための具体的なやり方を分かりやすくお伝えします。
貸株金利でお得に運用して眠っている株から現金をもらう方法
株を持っていると、値上がり益や配当金が楽しみですが、それ以外にも「第3の利益」が手に入ります。それが貸株金利による収入です。手続きは一度ボタンを押すだけで、あとは証券会社があなたの代わりに株を運用してくれます。銀行に預けていてもほとんど増えない今の時代、持っている株が自動でお金を生んでくれるのは、とても効率が良い方法だと言えます。
証券会社に株をレンタルして毎日チャリンと金利を稼ぐ
貸株サービスとは、あなたが保有している日本株を証券会社に貸し出す仕組みのことです。証券会社は借りた株を他の投資家に貸し出し、その手数料の一部をあなたに金利として還元してくれます。
- 手続きをすると毎日金利が計算される
- 土日や祝日などの市場が休みの日も金利がつく
- 1株からでも貸し出すことができる
一度設定してしまえば、あとは放っておくだけで証券口座の現金が少しずつ増えていきます。 難しい操作は必要ないので、初心者の方でもすぐに始められるのが良いところですね。
銀行の定期預金よりもずっと高い利率で資産を回す
銀行の普通預金にお金を置いておいても、金利は年0.02%程度ということが珍しくありません。一方で、貸株金利は最低でも年0.1%に設定されていることが多く、預金の5倍以上の効率でお金が動きます。
- 多くの銘柄で年0.1%の金利が保証されている
- 預金と同じように、持っているだけでお金が発生する
- 配当金が出る時期を待たずに入金される
もちろん株価が動くリスクはありますが、どのみち持ち続ける株であれば、貸さない手はありません。眠らせている資産を「稼ぐ力」に変えることで、投資全体の成績を底上げできます。
持っているだけで何もしていなかった株を働き者に変える
「優待目的でずっと持っている株」や「損切りできずに塩漬けにしている株」こそ、貸株の出番です。ただ画面を眺めているだけでは1円も生みませんが、貸株に出せば立派な収入源になります。
- 売る予定のない株を有効活用できる
- 塩漬け株のマイナス分を金利で少しずつ補える
- 貸し出したままでも、好きなときにいつでも売れる
売却したいときは、普段通り注文を出すだけで大丈夫です。「貸しているから売れない」という不便さはないので、気軽な気持ちで株に仕事をさせてあげましょう。
高い金利が期待できる銘柄に共通する仕組みと探し方
すべての株が同じ金利というわけではありません。中には年率1.0%や、驚くことに10%を超えるような「お宝銘柄」も存在します。なぜそんなに高い金利がつくのか、その裏側を知ることで、自分でお得な銘柄を見つけられるようになります。市場で「借りたい」という声が多い株ほど、あなたの取り分も大きくなるのがこの世界のルールです。
機関投資家が空売りを仕掛けたい銘柄ほど金利が上がる
金利が高くなる一番の理由は、プロの投資家たちがその株を借りて「空売り」をしたいからです。空売りとは、株を借りて売り、安くなってから買い戻す手法のことです。
- みんなが借りたい株はレンタルの値段が上がる
- 証券会社は在庫を確保するために、高い金利を提示する
- 話題の銘柄や、値動きが激しい株ほど高くなりやすい
「誰かが借りたい」と思っているときが、貸し手であるあなたにとっての稼ぎ時です。 金利が高いということは、それだけ注目されている証拠でもあります。
グロース市場などの新興企業は年率10%を超えることもある
東証グロース市場などの新しい会社は、時価総額が小さく、株の数が限られています。こうした銘柄は「借りたい人」に対して「貸せる株」が少ないため、金利が跳ね上がることがあります。
- 年率5.0%や10.0%という驚きの数字が出ることもある
- 100万円分預けていれば、年間で10万円もらえる計算
- 小さな会社の株を持っているなら金利を必ずチェックする
こうした銘柄を長く持っていると、配当金以上のお金が金利だけで入ってくることもあります。「掘り出し物」を探す感覚で、自分の持ち株の金利を覗いてみてください。
証券会社のサイトにある金利ランキングを定期的に活用する
高い金利の銘柄を一つひとつ探すのは大変ですが、証券会社のサイトには便利なランキングが用意されています。「ボーナス銘柄」や「高金利銘柄」といった項目を見てみましょう。
- SBI証券や楽天証券では毎週・毎月ランキングが更新される
- 今、どの業界の株が求められているか一目でわかる
- 自分の持っていない銘柄でも、金利目的で買う検討ができる
金利は常に変動するので、月に一度はチェックするのが賢いやり方です。 思わぬ臨時収入に繋がる銘柄が隠れているかもしれませんよ。
貸株を使いこなして投資効率を上げるコツと運用のルール
貸株はただ貸すだけでなく、ちょっとしたコツを知るだけでさらに効率よくお金を増やすことができます。複数の銘柄を持っているなら、それぞれの金利を比較して「どこに置くのが一番得か」を考えるのがプロの視点です。小さな手間の積み重ねが、1年後の口座残高に大きな差となって現れます。
金利が下がった銘柄をこまめに入れ替えて利回りをキープする
貸株金利はずっと一定ではありません。先週まで年2.0%だったのに、今週は0.1%に下がってしまった、ということもよくあります。
- 金利が下がった銘柄は、別の高金利な株へ乗り換える
- 証券会社からの金利変更通知をこまめに確認する
- 常に「最も稼いでくれる状態」を保つように意識する
「貸しっぱなし」にするのではなく、時々中身をメンテナンスしてあげましょう。 これだけで、投資全体の利回りを高く保つことができます。
株価の値上がり益と貸借料のダブルで利益を積み上げる
貸株の一番美味しいところは、株価が上がって嬉しいときに、さらに金利までもらえる「二階建て」の利益です。配当金と合わせれば、三階建ての利益も夢ではありません。
- 株価の上昇を待ちながら、日々の金利を受け取る
- 配当が出ない成長企業でも、貸借料で現金が手に入る
- 利益の出口を複数持つことで、投資の安定感が増す
株価が動かない退屈な時期でも、金利が入ってくればモチベーションが続きます。 どんな相場でも、着実にお金が増える仕組みを作っておくのが成功の秘訣です。
複数口座を使い分けて最も金利が高い証券会社で株を貸す
実は、貸株金利は証券会社によってバラバラです。ある会社では0.1%なのに、別の会社では1.0%ということも珍しくありません。
- 主要なネット証券の口座をいくつか持っておく
- 銘柄ごとに、最も金利が高い証券会社に株を置いておく
- 金利の差が大きい場合は、株を移管(引っ越し)させる
「どこで貸すか」を選ぶだけで、もらえるお金が何倍も変わることがあります。 自分の大切な株ですから、一番高い賃料を払ってくれるところに預けてあげましょう。
株主優待や配当金を逃さず受け取りながら貸株金利をもらう手順
「株を貸すと、優待や配当がもらえなくなるのでは?」と心配になりますよね。結論から言うと、設定一つで両方ともしっかり受け取ることができます。せっかくの権利を捨ててしまうのはもったいないので、正しい設定の手順を覚えておきましょう。
優待優先設定をポチッと押して権利日だけ株を自動で戻す
ほとんどのネット証券には「優待優先設定」という便利なボタンがあります。これを選んでおけば、株主優待の権利が決まる日だけ、自動で貸株を解除してくれます。
- 自分でカレンダーをチェックして解除する必要がない
- 権利日が過ぎたら、また自動で貸株に戻してくれる
- 優待品と貸株金利の「いいとこ取り」ができる
「うっかりしていて優待をもらい損ねた」という失敗を防げるので、必ず設定しておきましょう。 これで安心して株を貸し出すことができますね。
配当金相当額と通常の配当金の違いを正しく理解する
株を貸している間に配当が出ると、証券会社から「配当金相当額」という名前でお金が支払われます。金額は配当金と同じですが、税金の扱いが少し異なります。
- 配当金相当額は「雑所得」というグループに入る
- 普通の配当金は「配当所得」として税金が引かれる
- 確定申告のやり方によっては、損をすることもある
税金をシンプルにしたいなら「配当優先」の設定にするのがおすすめです。 権利日だけ株を手元に戻せば、普通の配当金として受け取ることができます。
長期保有特典がある銘柄は貸株を避けて権利を確実に守る
最近増えている「1年以上持っている人にプレゼント」という長期保有特典には注意が必要です。貸借に出すと、株主名簿の名前が一度消えてしまうことがあります。
- 証券会社によっては株主番号が変わってしまう
- 「ずっと持っていた」と認められなくなる恐れがある
- 継続保有が条件の優待株は、最初から貸株に出さないのが無難
豪華な長期優待を狙っている銘柄だけは、貸株の対象から外しておきましょう。 目先の数円の金利のために、数千円の優待を逃しては本末転倒です。
ネット証券ごとの貸株金利の高さと入金されるタイミング
どこの証券会社で貸株を始めるかは、もらえるお金の種類やスケジュールに関わる大切な選択です。ここでは、みんながよく使っている2大証券会社を比べてみましょう。自分の生活スタイルに合った入金サイクルの会社を選ぶと、投資がもっと身近になりますよ。
① 解説テキスト:
国内で貸株サービスに力を入れているのは、SBI証券と楽天証券の2社です。SBI証券は銘柄数が非常に多く、どんな株でも貸しやすいのが特徴です。楽天証券は、金利がつくまでのスピード感や、初心者でも迷わない使いやすい画面に定評があります。
どちらも金利の水準は高いですが、振り込まれるタイミングに違いがあります。毎月決まった日にお金が入る楽しさを味わいたいか、それとも1日でも早く現金を確認したいかで選ぶのが良いでしょう。他と比較した際の細かな違いを、下の表にまとめてみました。
② 詳細情報テーブル:
| 証券会社名 | 金利の決定タイミング | お金が入る日 | 他との違い |
| SBI証券 | 毎月1回見直し | 翌月の15日頃 | 貸し出せる銘柄がとにかく豊富 |
| 楽天証券 | 毎週1回見直し | 翌月の第2営業日 | 入金が早くて設定も分かりやすい |
| マネックス証券 | 毎月1回見直し | 翌月の15日頃 | 10%以上の高金利銘柄が時々出る |
| auカブコム証券 | 毎月1回見直し | 翌月の15日頃 | Pontoポイントなども貯まりやすい |
③ 誘導・比較:
入金のスピードを最優先するなら、楽天証券がおすすめです。月の初めにすぐ現金が手に入るので、再投資の計画が立てやすくなります。一方で、たくさんの銘柄をひとまとめに管理したいなら、SBI証券の網羅性が頼りになります。「まずは自分がメインで使っている口座で、貸株ボタンを探してみる」ことから始めてみてください。
知っておかないと損をする貸株サービスの税金とリスク
お得なことばかりに見える貸株ですが、お金にまつわる「注意点」もいくつかあります。特に税金については、知らないと後で確定申告が必要になって慌てるかもしれません。リスクを正しく分かっていれば怖くありませんので、大事なポイントだけしっかり押さえておきましょう。
もらった金利は雑所得になるから年間20万円の壁に注意する
貸株でもらった金利は、税制上「雑所得」という扱いになります。会社員の方などで、他に副業がない場合でも、この雑所得には注意が必要です。
- 1年間の合計が20万円を超えると確定申告が必要
- 他のネット収入などがある場合は、合算して計算する
- 20万円以下なら、基本的に所得税の申告はいらない
「思わぬ高金利でたくさんもらえてしまった」という嬉しい悲鳴もあり得ます。 自分がいくらもらっているか、時々マイページで累計額を確認する癖をつけましょう。
証券会社がもしも倒産したときに株が戻らない可能性
貸株に出している間、その株の法的な持ち主は「証券会社」になっています。もし、株を貸している最中に証券会社が倒産してしまうと、ちょっと困ったことが起きます。
- 投資者保護基金(1,000万円までの保護)の対象から外れる
- 株が返ってこない、あるいは一部しか戻らないリスクがある
- 普通に持っている分には守られる資産が、無防備になる
「会社が潰れるかもしれない」と心配になるような時期は、貸株を一度ストップさせるのが賢い判断です。 大手の証券会社であれば可能性は低いですが、ゼロではないことは覚えておきましょう。
配当控除が受けられなくなる税制上のデメリットを確認する
配当金相当額としてお金をもらうと、通常の配当金で受けられる「配当控除」という節税の仕組みが使えなくなります。これは、株の利益を確定申告して、税金を取り戻したいと考えている人には大きな問題です。
- 配当所得ではなく雑所得になるため、税率が変わる
- 他の株の損失と相殺できない場合がある
- 収入が多い人は、税金の負担が重くなることもある
「税金で損をしたくない」という方は、必ず権利日に株を戻す設定にしてください。 わずかな金利よりも、節税で戻ってくるお金の方が大きいことも多いからです。
失敗を防ぐために貸借サービスを始める具体的な流れ
「よし、やってみよう!」と思ったら、あとは口座の画面でいくつか設定をするだけです。時間は5分もあれば十分です。後回しにするとその分だけもらえる金利を逃してしまうので、今のうちに済ませてしまいましょう。 具体的な手順をステップ形式で紹介します。
自分の口座から貸借サービスの利用申し込みを行う
まずは、証券会社のマイページにログインしましょう。「口座管理」や「サービス一覧」の中に、「貸株」や「貸借」というメニューが必ずあります。
- 利用規約を読んで、申し込みボタンを押す
- 全銘柄を一括で貸し出す設定にする
- 貸し出しが始まると、翌日から金利の計算がスタートする
一度申し込めば、新しく買った株も自動的に貸株に回るように設定できます。 これで、将来買う株もすべて「働き者」になってくれます。
貸し出したくない特定の銘柄を対象から外す方法
すべての株を貸す必要はありません。「この株だけは絶対に手元に置いておきたい」という銘柄は、個別に貸株をオフにできます。
- 銘柄ごとの設定画面で「貸し出さない」を選択する
- 長期優待を狙っている株などは、ここで除外しておく
- 気が変わったら、いつでもまたオンに戻せる
自分の大事なコレクションは守りつつ、他はしっかり稼いでもらうという使い分けが可能です。 自由自在にコントロールできるので、ストレスなく運用できます。
設定が終わった後に毎日いくら入るか画面でチェックする
設定が完了したら、数日後に「貸株金利」の履歴画面を見てみましょう。自分の資産がどれくらいのお金を生んでいるか、数字で見ると実感が湧いてきます。
- 「昨日は〇円入った」という履歴が毎日積み重なる
- 1ヶ月の合計額を見て、投資のモチベーションにする
- 貯まった金利で、さらに新しい株を買う資金にする
毎日チャリンと音がするような感覚は、投資を楽しく続ける最高のスパイスになります。 小さなお金が雪だるま式に増えていく様子を、ぜひ楽しんでください。
この記事のまとめ
貸株サービスは、日本株投資をしている人なら誰でも使える「お得なボーナス」のような仕組みです。少しの知識と設定だけで、あなたの資産運用はもっと効率的になります。
- 貸株金利は、持っている株を証券会社に貸すだけでもらえるレンタル料
- 年率0.1%から、高いものでは10%以上の金利がつく銘柄もある
- 「優待優先設定」を使えば、株主優待と金利の両方を手に入れられる
- 金利は雑所得になるため、年間20万円を超える場合は確定申告が必要
- 証券会社が倒産した際のリスクや、長期保有特典の喪失には注意が必要
- SBI証券や楽天証券など、自分に合った入金サイクルの会社で始めるのがコツ
- 一度設定すれば、あとは放っておくだけで毎日現金が貯まっていく
ただ株を持っているだけの時間を、お金を生む時間に変えてみませんか。今回紹介したコツを使って、賢く、丁寧な資産運用を続けていきましょう。小さな金利の積み重ねが、数年後のあなたに大きな安心を届けてくれるはずですよ。
