プロが買っている米国株銘柄はどれ?機関投資家の保有比率が上がっている注目株を紹介

「どの株を買えばいいか分からない」と一人で悩む必要はありません。米国株の世界には、膨大な資金を動かす機関投資家というプロたちがいて、彼らの動きはすべて公開されています。この記事では、プロがこっそり買い集めている銘柄の見つけ方と、今注目すべき銘柄を具体的に紹介します。読み終える頃には、プロの背中を追って賢く資産を増やすコツが掴めているはずです。

目次

プロの機関投資家が今こっそり買い集めている米国株の答え

個人投資家が一人でチャートを眺めていても、なかなか勝てないのは当然です。一方で、ブラックロックやバンガードといった巨大な資金を動かすプロたちは、徹底的なリサーチをもとに投資先を選んでいます。彼らのような「クジラ」が動くと、株価には強力な上昇エネルギーが生まれます。プロがどの銘柄をどれだけ持っているかを知ることは、投資の成功率を劇的に上げる近道です。 ### 13F報告書から見える「プロの本音」

米国には、1億ドル以上の資産を持つプロの投資家に対して、3ヶ月に1回「何を買ったか」を報告させる決まりがあります。これが「13F報告書」と呼ばれるもので、誰でもネットで閲覧できます。

プロが口で何を言っていようと、この書類に書かれた数字が彼らの行動です。新しく買い始めた銘柄や、ずっと持ち続けている「本命株」をここから読み取ることができます。

AIブームの次に資金が流れ込んでいる場所

2026年現在、AI(人工知能)への投資は一段落し、プロの資金は「AIを実際にどう使うか」という段階へ移っています。単なる半導体メーカーだけでなく、AIを使って利益を出し始めたソフトウェア企業に注目が集まっています。

具体的には、膨大なデータを解析するプラットフォームや、サイバー攻撃から身を守るセキュリティ企業です。こうした「実利」が伴う分野に、プロの賢いお金が静かに流れ込んでいます。

巨大なクジラが動くと株価はどう変わる?

機関投資家が株を買う時は、一度に数千億円という単位で動きます。当然、一日では買いきれないため、数週間から数ヶ月かけてじっくりと買い進めていきます。

  • 株価が下がりにくくなる
  • 取引される量(出来高)が安定して増える
  • 良いニュースが出た時に一気に跳ね上がる

プロの買いが入っている銘柄は、いわば「強力な味方がついている状態」です。 下値が硬くなるため、個人投資家にとっても安心して持っていられる銘柄になります。

機関投資家の保有比率が上がっている銘柄はどうやって探す?

プロの動きを知るために、難しい英語の書類を隅から隅まで読む必要はありません。今は、誰でも無料で使える便利なツールがいくつも存在します。大事なのは「どこを見ればプロの足跡が見つかるか」を知っておくことです。 手元のスマホやパソコンで、今すぐ始められる具体的な探し方をお伝えしますね。

SECが公開している公式データを活用する方法

米国の証券取引委員会(SEC)の公式サイトには「EDGAR」というデータベースがあり、ここにすべての報告書が集まります。公的なデータなので、情報の正確さは間違いありません。

ただ、英語の専門的なサイトなので、初心者には少し使いにくいのが難点です。まずは「こういう公式な場所があるんだな」と知っておくだけで十分です。

無料サイト「WhaleWisdom」でプロの動きを追う

個人投資家の強い味方が「WhaleWisdom(ホエールウィズダム)」というサイトです。ここは、先ほどの公式データをグラフや表にして、誰でも見やすくまとめてくれています。

銘柄名を入れるだけで、プロが何%持っているか、最近増えたのか減ったのかが一目でわかります。「Institutional Ownership(機関投資家の保有比率)」という項目をチェックするだけで、プロの注目度が丸わかりです。

英語が苦手でも一目でわかる分析ツールの使い方

最近は日本の証券会社のアプリでも、米国株の詳しい情報を日本語で見られるようになっています。マネックス証券の銘柄スカウターなどは、プロの保有比率を日本語のグラフで表示してくれます。

  • 過去数年間の比率の変化が見られる
  • どの有名な投資家が持っているか分かる
  • 業績と保有比率を並べて確認できる

英語に拒否反応がある方でも、こうしたツールを使えばプロの視点を簡単に取り入れることができます。自分に合ったツールを一つ見つけることから始めてみてください。

半導体やAI分野でプロの保有が一段と伸びている注目株

今の市場で、プロが絶対に外さないのが半導体とAIの分野です。ただし、一時期のように「何でも買えば上がる」という時期は過ぎました。今は、数多くの企業の中から「本物の勝者」だけがプロに選ばれる厳しい選別の時期に入っています。 その中でも、プロの保有比率が揺るぎない、あるいは急上昇している銘柄を詳しく見ていきましょう。

エヌビディアに続く「次」の柱を探しているプロたち

エヌビディア(NVDA)は今やプロのポートフォリオ(資産の組み合わせ)の核ですが、彼らは常にその次を狙っています。今注目されているのは、AIを動かすための「電力」や「冷却」に関わる地味な企業です。

AIを動かす巨大な施設(データセンター)は、凄まじい熱を出します。これを冷やす技術を持つ会社や、安定して電力を供給する会社に、プロの資金が大きく動き出しています。

パランティア・テクノロジーズ:AI分析の主役

パランティア(PLTR)は、AIを使って複雑なデータを分析するソフトウェアの会社です。S&P500という主要な指数に採用されてから、プロの買いが一気に加速しました。

解説テキスト:

パランティアは、もともと政府や軍の極秘任務を支えるソフトを作っていました。今はその技術を一般企業向けにも広げており、売上が爆発的に伸びています。プロの投資家たちは、この「替えが効かない技術」を高く評価し、保有比率を70%以上に引き上げています。

詳細情報テーブル:

項目パランティア (PLTR)他との違い
主な顧客米国政府、大手製造業国家レベルの信頼性がある
機関投資家比率約75%指数採用後に急増した
強み膨大なデータの可視化真似できない分析精度
成長投資枠新NISAで投資可能長期での値上がりが期待される

誘導・比較:

同じAI関連でも、半導体を作る会社より、ソフトを売る会社の方が利益率が高くなる傾向があります。一度導入すると他社に変えにくい仕組みを持っているため、安定した成長を望むプロが好んで買い増している銘柄です。

ソフトウェアの力で利益率を高めている企業の特徴

プロが好むAI企業には、共通点があります。それは、一度ソフトを作ってしまえば、追加のコストがほとんどかからず、利益がどんどん積み上がる仕組み(ストックビジネス)です。

売上高のうち利益がどれくらい残るかを示す「利益率」が30%を超えるような会社は、プロのターゲットになりやすいです。こうした「稼ぐ効率が良い会社」を、プロは保有比率を上げてじっくり育てています。

セキュリティ関連で機関投資家の買いが止まらない優良銘柄

サイバー攻撃が巧妙になる今の時代、セキュリティへの投資は企業にとって「削れない経費」になりました。景気が悪くなっても、身を守るための予算は最後まで残ります。この「不景気に強い」という特徴が、リスクを嫌うプロの投資家から絶大な支持を受けている理由です。 特に保有比率が高い、この分野のリーダーを紹介します。

クラウドストライク:サイバー防衛のリーダー

クラウドストライク(CRWD)は、ウイルス対策ソフトの進化版を提供している会社です。

解説テキスト:

この会社の製品は、クラウドを通じて世界中の攻撃情報をリアルタイムで共有します。一度どこかで攻撃が起きれば、その対策が瞬時に全ユーザーに配られる仕組みです。このネットワーク効果があるため、ユーザーが増えるほど守りが強くなるという無敵のサイクルを持っています。

詳細情報テーブル:

項目クラウドストライク (CRWD)他との違い
ビジネスモデルサブスクリプション形式毎年決まった収益が入る
機関投資家比率約70%以上常に高い水準を維持
主要製品ファルコン・プラットフォーム1つのソフトで何でも守れる
利益率非常に高い広告費を削っても売れる強さ

誘導・比較:

他の古いセキュリティ会社が苦戦する中で、クラウドストライクは圧倒的な成長を続けています。プロの投資家たちは、この「勝者総取り」の状況を冷静に見ており、常にポートフォリオの上位にこの銘柄を置いています。

ライバルを引き離す独自の技術と高いシェア

セキュリティの世界は、二番手以下が生き残るのが非常に難しい業界です。一番性能が良いソフトに顧客が集中するため、シェアが1位の会社がさらに強くなる構造になっています。

プロは、この「業界1位」のポジションにこだわります。シェアが高いほど、新しい技術を開発するお金も集まり、さらにライバルを引き離すことができるからです。

医療やバイオの分野でスマートマネーが集中している具体的な企業

ハイテク株の動きが激しい時、プロが資金を避難させ、かつ成長も狙える場所がヘルスケア分野です。特に、世界中の人々の悩み(肥満や病気)を解決する新しい薬を生み出した会社には、凄まじい量の資金が流れ込みます。「人間が生きていく上で欠かせないもの」を売っている安心感は、長期投資をするプロにとって最高の魅力です。

肥満治療薬などの新しい薬で利益が跳ね上がる銘柄

今、世界中で爆発的に売れているのが「痩せる薬」です。イーライリリー(LLY)やノボノルディスクなどは、この分野で独占的な地位を築き、株価も数年で数倍になりました。

これらの会社は、特許という強力な盾で守られているため、高い利益を独占できます。プロは、この「打ち出の小槌」のような薬を持っている会社を、高い保有比率でガッチリとホールドしています。

景気が悪くなっても売上が落ちにくいヘルスケアの強み

もし明日から不況になったとしても、病気の人が薬を買うのを止めることはありません。この「景気に左右されない強さ」が、機関投資家がヘルスケア株を好む最大の理由です。

  • 毎年決まった需要がある
  • 値上げをしても買わざるを得ない
  • 高齢化社会で市場が広がり続ける

プロにとって、ヘルスケア株は「守りながら攻める」ための最強のカードになっています。 ### プロが長期で持ちたがる大手製薬会社の安定感

大手製薬会社は、研究開発に何兆円ものお金を使い、次のヒット作を常に準備しています。この開発の規模が、小さなバイオ企業には真似できない大きな壁になります。

プロの投資家は、目先の小さな変化よりも、10年後もこの会社が稼いでいるかを見ています。信頼できる大手企業に資金を置くことで、安定した配当と値上がりの両方を狙っているのです。

保有比率の上昇を確認する際に必ず見ておきたい重要な数字

「プロが買っているから」という理由だけで飛びつくのは、少し危険です。プロの動きを正しく読み取るためには、保有比率とセットで確認すべき「3つのチェックポイント」があります。数字の裏側にある意味を理解することで、より精度の高い投資判断ができるようになりますよ。

60%を超えると何が起きる?保有比率のボーダーライン

機関投資家の保有比率が60%を超えてくると、その株は「プロ公認の優良株」として市場に認められたことになります。80%近くなると、市場に出回る株が少なくなり、少しの買いで株価が上がりやすくなります。

逆に、個人投資家ばかりが持っている株は、ちょっとしたパニックで一斉に売られやすいため、値動きが荒くなりがちです。プロが半分以上を占めているかどうかが、安心感のバロメーターになります。

買いが入っている時の出来高の増え方をチェック

保有比率が上がっている時は、必ず「出来高(取引量)」にも変化が出ます。株価が上がっている時に出来高も増えていれば、それはプロが本格的に買い集めている証拠です。

  • 出来高が増えながら株価が上がる:本物の買い
  • 出来高が少ないのに株価だけ上がる:一時的な動き

この「出来高の増え方」を確認することで、プロが本当に本気でその株を欲しがっているかを見極めることができます。

利益がどれくらい伸びているかを示すEPSの成長率

最後はやはり、会社の「稼ぐ力」です。1株あたり利益(EPS)が毎年20%以上伸びている会社は、プロが一番大好きな数字です。

いくら保有比率が高くても、利益が伸びていない会社はいずれ売られてしまいます。「プロが買っている」という事実と「利益が伸びている」という事実がセットになった時、その株は最強の投資先になります。

プロの真似をして買う時に失敗しないための判断のコツ

「プロと同じ株を買ったのに損をした」という失敗を避けるために、これだけは知っておいてください。プロの動きは強力なヒントになりますが、彼らと私たち個人投資家では、持っている条件が少し違います。プロの足跡を追いながらも、自分なりの出口戦略(いつ売るか)を持つことが、投資で生き残るための鉄則です。

報告書が出るタイミングには「タイムラグ」がある

13F報告書は、四半期が終わってから最大45日後に出されます。つまり、私たちが見ているデータは、実は「1ヶ月半前のプロの動き」だということです。

プロがすでに利益を確定して売り抜けている可能性もゼロではありません。「今この瞬間の動き」ではなく、数ヶ月にわたって保有比率が増え続けているかという「流れ」を見るようにしてください。

プロが売り始めた時に出るサインを見逃さない

プロが株を売る時も、買う時と同じように少しずつ動きます。保有比率が数四半期連続で減り始めたり、大手の投資家が一人、また一人とリストから消え始めたら、注意信号です。

特に、その会社の利益の伸び(EPS)が鈍化し始めたタイミングでの保有比率低下は、プロが「成長が終わった」と判断したサインかもしれません。

買いが集中しすぎて割高になっていないか確かめる

プロに人気がありすぎる株は、すでに株価が高くなりすぎている(割高)ことがあります。これを「混み合ったトレード」と呼びます。

いくら良い株でも、高値で掴んでしまえば利益は出にくくなります。プロの保有比率が高くても、過去の株価と比べてあまりに急騰している時は、一度落ち着くまで待つ冷静さも必要です。

自分の力でプロの注目株を効率よくスクリーニングする手順

最後に、誰でも今日から実践できる「プロの注目株の見つけ方」を整理しておきます。最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえば数分でお宝銘柄の候補を出せるようになりますよ。自分の手で良い銘柄を見つけた時の喜びは、何物にも代えがたい体験です。

Finvizを使って保有比率で銘柄を絞り込む

「Finviz(フィンビズ)」という無料サイトのスクリーナー機能を使えば、一瞬で絞り込みができます。

  • 「Institutional Ownership」を「Over 60%」に設定
  • 「EPS growth this year」を「Over 20%」に設定
  • 「Sector」を自分の好きな分野(Techなど)に設定

これだけで、プロが持っていて、かつ利益も伸びているピカピカの銘柄リストが完成します。

上位10社にどんな投資家がいるかを確認する

リストに残った銘柄の中から、具体的にどんな投資家が持っているかを確認します。ブラックロック、フィデリティ、キャピタル・グループなどの超大手が入っていれば、信頼度はMAXです。

有名なヘッジファンドが新しく参加していないかもチェックポイントです。「誰が持っているか」を知ることは、その会社の将来性にプロがどれだけ賭けているかを知ることと同じです。

決算スケジュールの前後で動きを観察するやり方

気になる銘柄を見つけたら、次の決算発表の日をカレンダーにメモしましょう。決算で良い数字が出た後に、さらに保有比率が上がっていくようであれば、その上昇は本物です。

決算のたびにプロの評価がどう変わるかを観察し続けることで、あなた自身の「相場観」もどんどん磨かれていきます。

まとめ:プロの知恵を借りて賢く米国株で資産を増やす

プロの機関投資家の動きを追う投資法は、最も堅実で再現性の高いやり方の1つです。彼らが時間をかけてリサーチした結果を、私たちは無料で(少し遅れてですが)知ることができるのですから、これを使わない手はありません。

  • 機関投資家は膨大な資金で相場のトレンドを作る「クジラ」である。
  • 13F報告書をチェックすることで、プロが実際に買った銘柄がわかる。
  • WhaleWisdomなどの無料サイトを使えば、保有比率の変化は一目で掴める。
  • 保有比率が60%以上で右肩上がりの銘柄は、下値が硬く上昇しやすい。
  • パランティアやクラウドストライクのように、プロが「替えが効かない」と認めた株に注目する。
  • EPS(利益)の伸びと保有比率の上昇がセットの銘柄を探す。
  • 報告書のタイムラグに注意し、単発の動きではなく「流れ」を重視する。
  • 新NISAの成長投資枠を活用して、プロ推奨の優良株を長期で育てる。

投資は、一人で暗闇を歩くような不安がつきものですが、プロの背中を灯火にすることで、その道は明るく照らされます。まずは気になる銘柄を1つ、WhaleWisdomで検索してみることから始めてみてください。その小さなアクションが、あなたの投資人生を大きく変えるきっかけになるはずです。

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この記事を書いた人

MONEY STUDIO編集部は、投資・金融分野の情報収集・分析を行う複数名の編集メンバーで構成されています。
一次情報・公式データ・実体験をもとに記事を制作しています。
特定の金融商品や投資手法を過度に推奨することはなく、メリットだけでなくデメリットやリスクも明示することを編集方針としています。

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