円建てと外貨建てはどっちが得?購入時の手数料と為替の影響を比較

アメリカの株に投資しようと思ったとき、一番最初に悩むのが「円で買うか、ドルで買うか」という問題です。日本円のまま注文できる「円建て」は楽ですが、自分でお金をドルに替えてから買う「外貨建て」の方がお得な気がして迷ってしまいます。この記事では、手数料の仕組みや為替がリターンに与える影響を、数字を使って分かりやすく整理しました。読み終える頃には、自分の投資スタイルにぴったりの買い方がはっきりと分かっているはずです。

目次

円建てと外貨建ては結局どっちが得なの?

結論から言うと、どちらが絶対にお得と言い切ることはできません。なぜなら、投資する金額や、配当金をどう使いたいかによって、選ぶべき正解が変わるからです。初心者の方は「円建て」の方が手間がなくて安心ですし、慣れている方は「外貨建て」でコストを極限まで削るのが賢いやり方です。それぞれの買い方がどんな人に向いているのか、今の証券会社の仕組みをもとに紐解いてみましょう。

少額からコツコツ始めたいなら円建てが有利

円建ての最大のメリットは、日本円さえ持っていればその場ですぐに投資ができる点です。投資信託の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」などの商品なら、100円という少額から1円単位で購入できます。為替を気にせず、毎月決まった額を自動で積み立てられるため、忙しい人には最適の選択肢です。

投資信託を使えば、中で発生した配当金も自動で再投資してくれます。自分でお金をドルに替えたり、配当金が入るたびに再投資の注文を出したりする手間が一切ありません。こうした利便性の高さが、少額投資ではコスト以上の価値を生み出してくれます。

まとまった金額を動かしてコストを削るなら外貨建て

一度に数十万円以上のまとまった金額を投資するなら、外貨建てを検討する価値があります。自分でお金をドルに替えてから株を買うことで、円建ての商品よりも運用中のコストを低く抑えられる場合が多いからです。特に米国株を直接買う「現物株投資」をメインにするなら、外貨を自分でコントロールするメリットが大きくなります。

ドルを持っていれば、株を売った後もドルのまま持っておけます。次に別の株を買うときに、わざわざ円に戻してまたドルにするという無駄な手間がかかりません。為替の影響を自分で管理したい中級者以上の方にとって、外貨建ては非常に使い勝手の良い道具になります。

投資信託と現物株で変わるリターンの形

円建ては主に投資信託、外貨建ては米国株の現物取引というように、投資の形自体が異なることが多いです。投資信託は指数(S&P500など)と同じ動きを目指すため、非常に安定しています。対して現物株は、エヌビディアやアップルといった特定の企業の成長をダイレクトに享受できるのが魅力です。

投資信託(円建て)は、目に見えないコストとして「信託報酬」が毎日引かれています。現物株(外貨建て)は、持つだけならコストはかかりませんが、売買のたびに手数料が発生します。自分の投資期間がどれくらいか、どの程度の頻度で売り買いするかによって、手元に残るお金の額は大きく変わってきます。

購入時の手数料で損をしないための仕組み

投資で損をしないためには、入り口でかかるコストを正しく知る必要があります。特に米国株は、日本の株に比べて手数料の仕組みが少し複雑です。なんとなく注文してしまうと、気づかないうちに数千円単位のコストを支払っているかもしれません。まずは、取引の際にかかる「見えないお金」の正体を暴いていきましょう。

為替スプレッドという目に見えにくいコスト

日本円をドルに替えるとき、銀行や証券会社に支払うのが「為替スプレッド」です。これは買値と売値の差のことで、実質的な両替手数料といえます。以前は1ドルあたり25銭ほどかかるのが一般的でしたが、今はネット証券の競争で劇的に安くなっています。このコストをいかに低く抑えるかが、外貨建て投資のスタートダッシュを決める鍵になります。

このスプレッドは、株価に上乗せされる形で見えにくくなっていることが多いです。円建ての投資信託を買う場合も、中で運用会社がこのコストを支払っています。個人で替えるか、プロに任せるか。どちらが安いかは、利用する証券会社の手順次第で決まります。

米国株取引で必ずかかる0.495%の売買手数料

米国株を直接買うときには、約定代金の0.495%(税込)という手数料がかかります。これはSBI証券や楽天証券、マネックス証券といった大手ネット証券で共通の数字です。ただし、どれだけ大きな金額を取引しても、手数料の上限は22ドル(税込)と決まっています。

例えば、約70万円以上の株を一気に買えば、手数料率は0.495%よりも実質的に安くなります。逆に、数千円などの少額で何度も売買すると、この手数料が重くのしかかります。自分の1回あたりの取引額がいくらになるかを計算して、効率の良い買い方を心がけたいところです。

日本円をドルに替えるタイミングの判断方法

外貨建て投資をするなら、いつ円をドルに替えるかが非常に重要です。1ドル140円のときに替えるのと、150円のときに替えるのでは、買える株の数が大きく変わってしまいます。「株価は下がっているけれど、円安のせいで安く買えない」というジレンマは、外貨建てにつきものです。

理想は、円高になったタイミングでドルをまとめて作っておくことです。そうすれば、株価が暴落したチャンスに、持っているドルですぐに買い向かうことができます。円建て投資なら為替のタイミングをプロにお任せできますが、外貨建ては自分自身の判断がリターンを左右します。

為替の影響がダイレクトに響く外貨建ての注意点

外貨建てで米国株を持つということは、自分の資産がドルの価値で決まるということです。株価が上がって喜んでいても、円高が進むと円に直したときの価値が減ってしまう。そんな「為替の罠」が、外貨建て投資には常に潜んでいます。投資を始める前に、為替がどう牙を剥くのかをしっかり学んでおきましょう。

株価が上がっても円高で利益が消えるリスク

米国株が10%値上がりしても、同じ時期に円の価値が10%上がって(円高になって)しまえば、日本円での利益はゼロになります。これを「為替差損」と呼びます。外貨建て投資は、常に「株価の動き」と「為替の動き」の二正面作戦を強いられることになります。

特に今は歴史的な円安水準にあるため、将来的に円高に戻ったときのダメージは無視できません。株価が好調なときほど、為替の影響で資産が目減りする怖さを忘れてはいけません。自分の資産の何割をドルのままで持っておくか、その出口をイメージしておくことが大切です。

ドルを円に戻すときにかかる二度目のコスト

外貨建てで投資を終えて、日本でお金を使おうと思ったら、またドルを円に戻さなければなりません。このときにも、最初と同じように為替の手数料(スプレッド)が発生します。「行き」と「帰り」の両方でコストがかかることを考えると、外貨建てのハードルは意外と高いことが分かります。

何度も円とドルを行き来させると、そのたびに手数料が削られていきます。外貨建てをするなら、一度ドルに替えたらなるべく長期間ドルのままで運用し続けるのが鉄則です。頻繁にお金を出し入れする予定があるなら、迷わず円建ての投資信託を選んだ方が賢明です。

配当金をドルで受け取って再投資する仕組み

米国株の現物を持っていると、配当金もドルで支払われます。このドルを日本円に替えずに、そのまま別の米国株の買い付けに回すことができます。これを繰り返すことで、為替手数料を一度も払わずに効率よく資産を増やしていく「複利の効果」を最大限に引き出せます。

ただし、自分自身で再投資の注文を出さなければならないのが少し面倒な点です。1株単位で買える米国株ですが、配当金が少ないうちは次の1株を買うまでにお金が貯まるのを待つ必要があります。この「待ち時間」をどう考えるかが、外貨建てを使いこなすポイントになります。

手間をかけずに円建てで投資するメリット

今の日本の投資環境は、円建ての商品が非常に充実しています。特に「新NISA」の開始以降、個人投資家が低コストで効率よく運用できる仕組みが整いました。難しい為替の計算を抜きにして、シンプルに資産を増やしたいなら、円建てのメリットを最大限に活用しましょう。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

三菱UFJアセットマネジメントが運用する、日本で最も人気のある投資信託の一つです。アメリカを代表する500社の株をまとめて買うのと同じ効果があります。信託報酬(運用手数料)が年率0.09372%以内と驚異的に低く、個人が直接株を売り買いするよりも安上がりになる場合が多いです。

この商品の凄いところは、他のライバル会社が手数料を下げたら、それに対抗して自分の手数料も下げてくれる点です。投資家が何もせずとも、常に業界最安水準で運用を続けられる安心感があります。まさに「持っているだけでOK」を体現したような商品です。

項目内容米国株の直接購入との違い
信託報酬(年率)0.09372% 以内持っているだけで毎日少しずつ引かれる
購入単位100円から1円単位1株の値段を気にせず、端数まで投資できる
手間の少なさ配当金は自動で再投資手動での注文や、為替の手続きが一切不要

自分で米国株を直接買うのと比べても、管理の手間とコストのバランスが非常に優れています。特に初心者から中級者まで、資産運用のメインに据えるのにふさわしい1本といえます。

為替ヘッジありとヘッジなしの使い分け

円建ての商品には「為替ヘッジ」という仕組みを選べるものがあります。これは、為替の変動による影響を打ち消してくれる魔法のような機能です。円高になっても資産が減らないように守ってくれるのが「ヘッジあり」、為替の影響をそのまま受けるのが「ヘッジなし」です。

「ヘッジあり」を選べば、純粋に株価の動きだけを楽しめます。ただし、この仕組みを使うためには「ヘッジコスト」という追加の費用がかかるのが注意点です。今は日米の金利差が大きいため、このコストが年率で数%かかることもあります。自分の将来の予想に合わせて慎重に選ぶ必要があります。

日本円のまま自動で積み立てができる利便性

円建て投資の最大の武器は、クレジットカード決済などを利用した「自動積み立て」ができる点です。一度設定してしまえば、毎月決まった日に勝手に円で買い付けてくれます。投資で一番難しい「続けること」を、仕組みの力で簡単にしてくれるのが円建ての魅力です。

ドルの買い付けだと、残高を確認したり、入金を忘れたりといったミスが起きがちです。円建てなら給料振込口座から直接引き落とせるため、挫折する隙を与えません。この「意志の力を必要としない仕組み」こそが、長期的な成功を確実なものにしてくれます。

SBI証券や楽天証券でかかる具体的なコスト

日本のネット証券大手2社は、米国株投資のコストを競うように下げています。特に2024年の「ゼロ革命」以降、私たちが支払うべき手数料はさらに安くなりました。しかし、安く済ませるためには「正しい手順」を踏む必要があります。何も知らずにボタンを押す前に、どこでコストが発生するのかをしっかり確認しておきましょう。

為替手数料を0円にするための特定の手順

SBI証券や楽天証券では、日本円をドルに替える際の為替手数料が、多くの条件で「0銭」になっています。以前は1ドルあたり25銭かかっていたコストが無料になったことで、外貨建てのハードルが一気に下がりました。

ただし、即時決済(株を買う瞬間に円をドルにする)では手数料がかかる場合があるなど、手順には注意が必要です。あらかじめ「為替取引」の画面からドルを用意しておくことで、最もお得に取引できる仕組みになっています。ほんの少しの手間で、数千円、数万円の差が出るのが今の証券業界の面白いところです。

項目内容コストを安くするコツ
為替手数料(スプレッド)基本 0銭あらかじめ専用画面で両替しておく
米国株売買手数料0.495%(最大 22ドル)NISA枠やキャンペーンをフル活用する
最低買付単位1株から少額すぎる取引は回数を絞って手数料を節約

ネット証券のサービスは常にアップデートされています。自分が使っている証券会社が今、どの手順で一番安くなるのかを定期的にチェックすることが、無駄な出費を抑える賢い方法です。

米国株の買付手数料が無料になる条件

特定のETF(上場投資信託)であれば、買付時の手数料が無料になる銘柄があります。例えば、バンガード社の「VOO」やブラックロック社の「IVV」といった、S&P500に連動する超人気銘柄です。これらを活用すれば、外貨建て投資の最大の弱点である「買付手数料」をゼロにできます。

手数料が無料になる銘柄を知っているかどうかで、投資の効率は劇的に変わります。自分が買いたいと思っている銘柄が、無料キャンペーンの対象に入っていないか、必ず確認するようにしましょう。こうした「無料枠」をうまく組み合わせるのが、プロに負けない運用のコツです。

ゼロ革命で安くなった日本円での取引コスト

2023年末から始まった「ゼロ革命」により、日本株の売買手数料はすでに無料化されています。これに伴い、米国株を円で買う際の手数料も、以前に比べれば格段に安くなりました。証券会社が自分たちの利益を削ってまで、私たち投資家のコストを下げてくれている絶好の機会です。

円での取引が安くなったことで、わざわざ自分でドルに替えるメリットが相対的に薄れたともいえます。特に新NISAの成長投資枠では、米国株を安く買える仕組みが整っています。今の自分にとって、手間の少なさとコストの安さ、どちらが本当に大切かを天秤にかけてみてください。

NISA口座を使うなら知っておきたいポイント

新NISAが始まったことで、税金の心配をせずに投資ができるようになりました。しかし、NISA口座で米国株を扱う際には、特有のルールがあります。円建てで進めるか、外貨建てに挑戦するか、NISAの枠を最大限に活かすための賢い使い分けについて整理しました。

つみたて投資枠で選べる円建て商品の種類

新NISAの「つみたて投資枠」で選べるのは、金融庁が認めた投資信託だけです。つまり、この枠を使う限りは、すべて「円建て」での投資になります。為替の手続きを一切気にせず、国が認めた低コストな商品に投資できるのがこの枠の素晴らしい点です。

ここでは、前述のeMAXIS Slimのような商品を選んでおけば間違いありません。毎月自動で買い付けられ、配当金も中で勝手に再投資されます。手間をかけずに土台を作る場所として、つみたて投資枠は円建て投資の最高の舞台になります。

成長投資枠で米国株を直接買うときの判断

「成長投資枠」を使えば、アメリカの個別株(エヌビディアやアップルなど)を直接買うことができます。ここでは、円建てで注文するか、外貨建てにするかを選択することになります。「配当金を非課税で受け取って、そのまま新しい株を買いたい」なら、外貨建てが非常に有利になります。

ただし、米国株の配当金は、日本の税金はかかりませんが、アメリカ現地で10%の税金が引かれます。これはNISA口座であっても避けられないコストです。この10%をどう考えるか、それでも個別の企業の成長に賭けたいかという決断が、成長投資枠の分かれ道になります。

非課税枠を最大化するための組み合わせ

おすすめは、つみたて投資枠で「円建て」の投資信託を持ち、成長投資枠の一部で「外貨建て」の個別株を持つ組み合わせです。コア(中心)となる資産を円建てで安定させ、サテライト(周辺)として外貨建てで高いリターンを狙う戦略です。

すべてを外貨建てにすると、為替の変動で心が休まらない夜が増えるかもしれません。一方で、すべてを円建てにすると、アメリカの企業の勢いを直接肌で感じる楽しさが薄れます。自分のリスク許容度に合わせて、円とドルのバランスを整えるのが、新NISAを長く楽しむコツです。

円安と円高でリターンがどう変わるかの比較

投資をしている間に為替が大きく動くと、手元に残るお金はどう変わるのでしょうか。数字を使って、いくつかのパターンをシミュレーションしてみましょう。為替の影響を目に見える形にすることで、自分がどのくらいのリスクを背負っているのかが、はっきりとイメージできるようになります。

1ドル140円から150円に動いたときの手元資金

例えば、1ドル140円のときに1万ドル(140万円)分の株を買ったとします。株価が全く動かなくても、為替が150円の円安になれば、あなたの資産は150万円に増えています。何もしなくても10万円の利益が出たことになりますが、これはあくまで「円安のおかげ」に過ぎません。

逆に、150円から140円に円高が進めば、資産は140万円に減ってしまいます。外貨建て投資は、このように「為替というもう一つのサイコロ」を常に振っている状態です。利益が出たときに、それが株価によるものか為替によるものかを切り分けて考える冷静さが求められます。

円高局面で買い増しを狙う外貨建ての戦略

多くの人が「円安で損をしたくない」と投資をためらっているときこそ、外貨建ての戦略が光ります。円高が進んだタイミングで日本円をドルに替えておけば、株を買うための「種銭」を安く作れます。為替が円高に振れている時期にドルを仕込み、将来の円安局面で利益を最大化するのが、外貨建ての王道の勝ちパターンです。

円高のときは株価も下がっていることが多いため、ダブルで安く買えるチャンスになります。この「安値拾い」ができるのは、自分で外貨を管理できる人だけの特権です。為替の波を味方につける覚悟があるなら、円高は絶好の投資機会に変わります。

投資期間中に為替が動いたときの影響

10年、20年という長期で投資をする場合、その間に円安と円高は何度も繰り返されます。一時の為替の動きに一喜一憂するのは、長期投資においてはあまり意味がありません。大切なのは、投資を終わらせてお金を使うときに、為替がどの位置にいるかです。

もし投資の終わり際がひどい円高だったら、ドルのまま持ち続けて、円安になるのを待つという選択肢も外貨建てなら可能です。円建ての投資信託だと、売却した瞬間にその時の為替で円に固定されてしまいます。この「出口の柔軟性」があることも、外貨建ての隠れたメリットといえます。

長期保有で差が出る隠れた費用の身元

投資の期間が長くなればなるほど、わずか0.1%の手数料の差が、将来の資産額を数百万円単位で変えてしまいます。表面的な売買手数料だけでなく、持ち続けている間にかかり続ける「維持費」にも目を向けましょう。長期保有で最後に笑うための、コストの削り方をお伝えします。

投資信託の運用管理費用が積み重なる影響

円建ての投資信託を持っていると、「信託報酬」という費用が毎日引かれています。例えば、信託報酬が0.1%の商品と0.5%の商品では、30年後の資産額に大きな差が出ます。「プロに任せる安心料」としては安く感じますが、チリも積もれば山となるのが手数料の恐ろしさです。

現物株(外貨建て)なら、持っているだけではこうした維持費はかかりません。しかし、前述した「外国税額控除」の手間や、自分での再投資コストがかかります。自分が「管理の手間」にどれだけの価値を感じるかで、このコストの捉え方は変わってきます。

外国税額控除の手間と取り戻せる金額

米国株の配当金には、アメリカで10%、日本で約20%の税金がかかります。これを「二重課税」と呼びます。確定申告をすれば、アメリカで取られた10%の一部を取り戻すことができます。これが「外国税額控除」という仕組みです。これを自分でやるのが面倒な人は、投資信託(円建て)を選べば、ファンドの中でプロがこの調整を代行してくれます。

自分で現物株を持っている場合、数千円の還付のために何時間もかけて確定申告をするのは、時間効率が悪いかもしれません。自分の配当金額がいくらになるかを見積もり、その手間をかける価値があるかを判断する必要があります。

再投資の効率で変わる最終的な資産額

資産を最速で増やすコツは、もらった配当金をすぐに次の投資に回すことです。円建ての投資信託なら、分配金を出さずに中で再投資してくれるため、税金が引かれる前の金額で効率よく運用できます。外貨建てだと、一度税金が引かれた後のドルで再投資することになるため、わずかに効率が落ちる場合があります。

この「再投資の効率」は、複利の力が効いてくる数十年後に大きな差となって現れます。手間をかけずに最高効率で増やしたいなら、やはり低コストな投資信託(円建て)に軍配が上がります。自分の投資目的が「配当金で今を楽しみたい」のか「将来の資産を最大化したい」のかを、もう一度胸に問いかけてみてください。

まとめ:自分のスタイルに合わせて円とドルを使い分けよう

円建てと外貨建て、どちらにもそれぞれの良さがあり、リスクがあります。大切なのは「自分にとってどちらが心地よく続けられるか」という基準で選ぶことです。

  • 少額で手間なく増やしたいなら、低コストな「円建て投資信託」が一番の近道
  • まとまった資金で自由に取引したいなら、手数料の上限がある「外貨建て」が有利
  • ネット証券の為替手数料(0銭)やNISA枠をフル活用して、コストを賢く削る
  • 円建ては「自動積み立て」ができるため、投資を継続しやすい仕組みが整っている
  • 外貨建ては「為替の影響」をダイレクトに受けるため、円高・円安の波を理解しておくべき
  • 長期保有なら「信託報酬」や「再投資の効率」を考え、手元に残る現金を最大化する
  • 迷ったら「つみたて投資枠(円建て)」を土台にして、余裕があれば「個別株(外貨建て)」に挑戦する

投資は一度決めたら終わりではありません。まずは自分が理解しやすい円建てから始めて、慣れてきたらドルの世界に足を踏み入れてみる。そんな柔軟な考え方で、あなたの資産運用を楽しんでください。どちらを選んだとしても、アメリカの企業の成長を信じて投資を続けることが、あなたの未来を明るく照らす確かな一歩になるはずです。

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この記事を書いた人

MONEY STUDIO編集部は、投資・金融分野の情報収集・分析を行う複数名の編集メンバーで構成されています。
一次情報・公式データ・実体験をもとに記事を制作しています。
特定の金融商品や投資手法を過度に推奨することはなく、メリットだけでなくデメリットやリスクも明示することを編集方針としています。

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